皮膚・爪・髪の病気/発疹・蕁麻疹(じんましん)

「じんましん」の治療(2ページ目)

アトピーによく合併する症状・「じんましん」。治療方法も、アトピーとよく似ています。特に痒みを抑える治療は共通する部分が多いです。薬の種類や「じんましん」の治療を詳しく説明します。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

生活指導

「じんましん」の治療は、原因がわかれば、その原因を除くのが一番です。しかし、原因がわからないことが多いので、日頃から体調に注意していく必要があります。その意味では、生活指導も重要な治療の一つです。
ストレスを減らすことは重要です

  • 薬の正しい使用
  • 過労を避ける
  • 皮膚を刺激しない衣類を着用
  • 虫刺されを避ける
  • ストレスへの適切な対応
  • 体調に注意(体調が悪いと「じんましん」が出やすくなります)


アトピーの治療との共通点

「じんましん」の治療は、アトピーに似ていますね。というのも、アトピーでもじんましんでも、一番辛いのは、痒みだからです。痒みを抑える治療が中心になります。また、アトピーと「じんましん」の関係で説明しましたが、アトピーにじんましんが合併しますので、基本的な治療方法も共通するのです。

このように、アレルギーの病気は、いろいろと関連して起こります。今の症状をしっかりとみて、正しく治療していきましょう。


豆知識
胃潰瘍の薬:胃酸は、ヒスタミンによって産生されます。胃の壁細胞という胃酸を出す細胞にはヒスタミンに対する受容体(じゅようたい)があり、その受容体をH2受容体と呼んでいます。胃酸を抑える薬はH2受容体を抑える薬です。「じんましん」はH1受容体によって起こりますので、本来なら、胃酸を抑える薬は「じんましん」に直接効きませんが、同じヒスタミンが関わっていることから使用されて、効果があると報告されています

じんましんの基礎知識シリーズ
【第1回】なぜ、じんましんが起こるの?
【第2回】「じんましん」の治療


<参考リンク先>

アトピーと「じんましん」の関係

蕁麻疹(じんましん)(患部写真)

蕁麻疹(じんましん)(特別な蕁麻疹について)
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