肩こり/肩こりの原因・しくみ・肩こりに潜む病気

悪い姿勢が寿命を縮める?(2ページ目)

パソコンを使ったり、車を運転する時間が長いと姿勢が悪くなり、猫背が自分でも気になる、という人が多いようです。この悪い姿勢が、数十年先に寿命を縮める原因になるかも!?

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

転倒しにくい体づくりを!

食事は基本です!
丈夫な骨をつくり、病気を予防する食事を心がけましょう。
「歳をとると足腰が弱くなる」という言葉、よく聴きますね? 骨折による寝たきり状態を避け寿命を縮めないためにも、加齢での体の変化にも対処していきたいものです。足も腰も弱くなる状態は、病気の2次的な影響以外では、やはり背骨の健康が関わってくると思います。

悪い姿勢を長年続け、運動不足などで腰に負担をかけた結果、腰椎や椎間板が変性し、腰痛、下肢痛、しびれ、それに伴う下半身の筋力低下を招くおそれがあります。ですから、同じ姿勢をとり続ける場合には、途中で軽く体操をして血行を改善させるなど、腰に負担のかけないためのケアを習慣にしましょう。


更年期・女性ホルモン対策

さらに、特に女性はホルモンのバランスが変化することで、骨の密度が減少する骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になりやすく、骨折しやすくなるという心配な面もあります。閉経を境に急激に骨量が減少するため、それ以前から栄養、適度な運動、日光浴を心がけ、骨量を増加させておく必要があります。男性の骨粗鬆症は、女性よりは少ないものの、アルコールの摂り過ぎや偏食が影響するとも言われるため、丈夫な骨づくりはやはり大切といえます。


日常のスポーツ習慣

丈夫な骨をつくるための栄養面、腰に負荷をかけない背骨へのいたわり、そして、下半身の筋肉をつけるトレーニングも少しづつ行いましょう。お尻やふくらはぎ、お腹の筋肉がしっかりすることで、腰の安定性を高めることが出来るからです。また、太ももの裏と表の筋肉は、ヒザを安定させるためにも必要です。


数十年先の寝たきりで寿命を縮めない予防には、長年かけてのこうしたケアが必要です。ある期間だけ下半身のトレーニングをしても、良い姿勢を3日間だけ続けても意味がありません。気合を入れすぎず負担にならない程度に、毎日注意して過ごせるように、予防計画をたてましょう。ヨロヨロせずにしっかりとした足取りの高齢者は、まさに数十年後の自身の理想像です。元気に歩き回って楽しく過ごせるように、頭の中でイメージを浮かべるのも効果的かもしれませんね。



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