肩こり

おでこのこりが目の疲れの原因?目の疲れ解消エクササイズ

【カイロプラクティック理学士が解説】目の疲れが原因で、慢性的な頭痛や肩こり、目の不快感などの症状が起こることがあります。特にスマホ利用やデスクワークが多い人は、目の疲労が蓄積している可能性大。疲れ解消のコツは、おでこにある筋肉「前頭筋」のこりを緩和すること。簡単エクササイズをご紹介します。

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

目の疲れ・肩こりの原因は「おでこ」の筋肉のこり?

実は疲れやすいおでこの筋肉。目の疲れや肩こり、頭痛にも関連することがあります!

実は疲れやすいおでこの筋肉。目の疲れや肩こり、頭痛にも関連することがあります!

「なんとなく、まぶたが重い」「目がパッチリ開いていないような……」と思ったことはありませんか? 目の開きづらさは、病院にいくほどの症状ではなくても、ずっと気になってしまう不快症状の1つ。この症状は、肩こりや緊張型頭痛に伴う症状でもあります。

「まぶたが重い感じがする」というのは、気のせいではなく、実際に顔や頭の筋肉の過度な緊張により、機能低下を引き起こしている場合があります。その中でも、眉毛を持ち上げ、おでこにシワを寄せる筋肉、前頭筋(ぜんとうきん)の働きがいまひとつなのかもしれません。

「おでこの筋肉」はあまり意識しないかもしれませんが、この前頭筋を緩めるエクササイズは、疲れ目解消に有効なのです。

<目次>  

眉毛を持ち上げるおでこの筋肉「前頭筋」の疲労度セルフチェック

前頭筋の疲労度はわかりにくいかもしれません。以下の5つのチェック項目で当てはまるものはいくつあるでしょうか?
  • まぶたが重く感じ、目を閉じていた方が楽である
  • パソコン画面や本など、しばらく見ているとだんだんと「目がパッチリ開いている」感覚から遠ざかってくる
  • 目の周りやおでこ辺りが、なんとなくモヤモヤしてスッキリしない
  • 頭が締め付けられるような頭痛(激しくはない)がある
  • まぶたの上部をおでこの方へ指で引き上げたまま物を見ると、目がとてもスッキリと感じる

1つでも当てはまる項目があれば、前頭筋が緊張して疲労し、働きが低下している可能性があります。当てはまる項目が多い方には、早めの対処をおすすめします。
 

目の疲労を放っておくと「頭痛」「自律神経不調」の原因にも……

このような状態を放っておくと、次のような症状に悩まされることになる恐れがあります。
  • 頭痛が起こりやすくなる
  • 肩こりが悪化、慢性化する
  • いつも頭がボ~っとしているように感じる
  • 目の不快感が頻繁になる
  • 表情が冴えなくなる
  • 顔に張り、ツヤがなくなる
上記の症状は、自律神経の働きを乱すきっかけとなることもあります。、睡眠状態や胃腸の調子などに影響し「なんとなく調子が悪い」毎日を送るようになるかもしれません。
 

スマホ・パソコンを使う方は要注意! 知らぬうちに溜まる目の疲れ

特にパソコンのディスプレイやスマホをよく使用する方、手元で細かい作業を集中して行う機会が多い方は注意が必要です。普段から目を酷使している場合、目の疲れはそう簡単に解消されません。当たり前のように行っていると思いますが、パソコンやスマホで文字を追う目の動きが繰り返されるだけでも、集中力を要し想像以上に疲労が蓄積されているのです。

目の疲れが繰り返されると、気付かないうちに目を懸命に見開いていることがありますが、これが前頭筋の疲労に繋がります。そこで、眉毛を持ち上げる働きのある「前頭筋」をリラックスさせ、目の不快感や上記の症状の予防・緩和を目指しましょう。目の疲れを解消する簡単なエクササイズ方法を2つご紹介します。
 

目の疲れを取る方法1:額に手を当てるだけの簡単エクササイズ

おでこに手を当てると、筋肉の動きを実感しやすくなります

おでこに手を当てると、筋肉の動きを実感しやすくなります

1. おでこ全体を覆うように手を当てます。小指を眉毛に当てるか眉毛近くに当たるようにすると、エクササイズが行いやすいです。ぎゅっと3秒間目を閉じます。
初めは動かしにくいかもしれませんが、少しずつ動かしていくようにしましょう

初めは動かしにくいかもしれませんが、少しずつ動かしていくようにしましょう

2. 目を開くときに、眉毛を上方へ動かし3秒間キープしてみましょう。眉毛とその付近のおでこの動きが、当てた手で感じられればOKです。3~5回繰り返します。

 

目の疲れを取る方法2:左右2本指で出来る前頭筋エクササイズ

指の腹をおでこの皮膚に軽く当てるだけでOKです

指の腹をおでこの皮膚に軽く当てるだけでOKです

1.左右の人差指・中指をおでこに当て、ぎゅっと目を3秒間閉じます。
 
ポイントは目を見開く動きを指でサポートすることです

ポイントは目を見開く動きを指でサポートすることです

2. 目を大きく開くと同時に当てた指の圧を上方へかけ、(大きく目を見開く動きをサポートするように)眉毛を持ち上げます。この状態で3秒間キープします。圧は、上方への方向付けをするだけなので、ぎゅっと押さずに軽くで大丈夫です。「1」「2」を3~5回繰り返します。

今回ご紹介したエクササイズは、「目を酷使ししたなぁ」と感じた直後に行うと「視界が明るくなり物がハッキリ見えるようになった」という感覚が得られやすいようです。場所を選ばず、簡単にできる方法なので、ぜひお仕事の合間にもお試しください。

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