日本ではどこまでOKなの?
日本で通常、行なわれている治療は「夫婦間の不妊治療」です。1つ例外があるとするならば、AID(非配偶子間人工授精)です。夫以外の方から精子を提供してもらい、人工授精するという方法です。夫に精子がまったくない場合、この方法が選択されることがあります。これは一部の医療機関で行なわれていますが、今のところ大きな問題なく実施されています。
逆に卵巣などを切除して、卵子のない女性へのエッグドナー(卵子提供)については行なわれていません。よって代理母出産同様、アメリカで行なわれることが多いです。
日本で代理出産を実施したと発表されているのは諏訪マタニティクリニックの根津院長だけです。
今回のケースはお祖母ちゃんが幸運のコウノトリとなりました。 |
祖母が孫を生むことについて
今回の状況は「4年前、がんで子宮を摘出した30代の娘夫婦が代理出産を申し出。夫婦の卵子と精子を体外受精させ、2年前に受精卵を娘の母親の子宮に移植した。昨年春に無事出産。性別は明かされていない。」というものです。
国内で、祖母が“孫”を出産するケースが明らかになったのは初。海外でも珍しいケースです。
私はまだ詳しく聞いていないのでよくわからないのですが、たぶんこのケースで最も心配だったのは50代後半の代理母(お祖母ちゃん)の身体(健康)の面です。通常であれば更年期障害で悩まされる時期に出産という大きなストレスを抱え込むことがどのような影響を与えるのかが不明だということです。
しかし、ニュースを見る限り、身体にも異常がなく、無事母子共に元気であったということが、なによりもよかったなあと思います。
心情的に考えると一族の繁栄のためにお祖母ちゃんが一肌脱いだ形になっており、他にも迷惑をかけてないので、私はOKじゃないかなと考えておりますが、やはり今後、色々な議論が出てくるのは避けられないと思います。
また、姉妹間の代理出産についても発表されており、今後の動向が気になるところですね。これからもこの話題については追って行きたいと思います。
関連サイト
向井亜紀さんと代理母出産
日本の代理母出産の今後