胃腸の病気/食中毒

焼肉店の食中毒と難病ギランバレー症候群(3ページ目)

夏の焼肉は夏バテ予防にうってつけの外食です。万が一食中毒は起こしても数日で治ります。しかし食中毒をきっかけに起きることがある難病がギラン・バレー症候群。手足が麻痺して最悪は人工呼吸器の管理になります。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

加熱調理をしっかりと!

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肉を焼くときにはトングを使おう!
キャンピロバクターは通常の細菌なので熱に強くありません。焼肉屋でもしも菌が汚染されていても加熱調理をすれば菌は死んでしまいます。うっかり生肉を触った箸を使わないために、トングを使って肉を網にのせましょう。網から肉を取る時には、別のトングの先を加熱して取り分けましょう。

ただし肉をいくら加熱調理をしていても、生肉を調理したまな板で、すぐにキムチなどを切り分けて調理した場合は、残念ながら予防しきれません。ここだけは不可抗力です。


夏はブデチゲはいかが?

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ブデチゲは米軍の食材と韓国料理の融合した鍋!
夏バテ予防のために韓国料理と考えるのならば、焼肉以外の選択も可能です。ブデチゲは部隊チゲが語源とされています。キムチチゲに米軍が持ち込んだ食材、ランチョンミート(スパム)、ソーセージ、チーズなどを加えた韓国風鍋料理です。肉類はすべて一度加熱調理した食材を用いているので、汚染された肉による食中毒の可能性はない韓国料理です。


キムチ、コチジャン、韓国唐辛子(一味唐辛子)用意すれば、一般家庭でも簡単に調理可能です。

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