ギランバレー症候群では末梢神経の傷害で手足が麻痺!

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末梢神経の一部は電線のように絶縁の膜を被っています。
末梢神経には、むき出しの状態の無髄神経と、電線のように膜を被っている有髄神経があります。ギランバレー症候群では、この有髄神経の傷害が起こります。運動神経系が犯されると手足が麻痺してしまいます。ギランバレー症候群は、軽い消化器の病気の後に起きることが古くから知られていましたが、消化器の病気との因果関係ははっきりとしていませんでした。

キャンピロバクターような食中毒菌に感染すると感染した菌に対して免疫反応が起こります。ある種のキャンピロバクターに対する免疫反応が末梢神経を攻撃してしまう事が現在、判明しています。

なおギランバレー症候群の原因には、キャンピロバクター以外の感染が関係すると推定される場合や、原因不明な場合もあります。

最悪の場合、呼吸ができなくなります

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鉄の肺は昔の人工呼吸装置です
手足の麻痺の程度、期間は一定していません。それよりも恐いのは呼吸筋の麻痺です。息を吸うためには肋骨を動かして胸郭を膨らます事が必要です。呼吸筋が麻痺すると胸郭を動かす事ができずに、最悪な場合は人工呼吸が必要となります。

末梢神経への免疫系の攻撃が止むと手足を動かすことが可能となります。一定期間、動かしていないために筋力が落ちてしまって、元に戻るためには、リハビリテーションが必要となります。リハビリテーションの期間を含めると年の単位となることがあります。

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