「突然死」は予知できるの?
「突然死」は予知できるの? |
もちろん、心臓にもともとの病気がある人はその治療をする、ということは大事なのですが、一回も心臓に異常があるといわれていなかったり人に起こることもあるのでなかなか「突然死」そのものを回避するのは難しいかもしれません。
一回、突然死の危険があると診断された場合、例えば、心臓の脈が異常な「不整脈」には、治療の必要の無いものもあるですが、直接心臓を止めてしまう原因になる「心室細動」という不整脈があります。一回この不整脈が起こした人に対し、再発を予防するのが「体内埋め込み式徐細動器」です。
また、実際外でこの「心室細動」が起こってしまった場合、この細動を停めるのが皆様最近よく耳にされている「AED(自動体外式除細動器)」です。
「突然死」を予防するには?
でも、「突然死」の予測はもちろん難しいとはいっても、「突然死」の多くが心臓で、しかもその中でも、心臓を栄養している血管が詰まる場合が多いことを考えると、「突然死」の予防はそのまま「メタボリックシンドローム」の予防につながります。高血圧、糖尿病、左室肥大を指摘されたことがある方、肥満、喫煙習慣、ストレスの強い生活、運動習慣がない、高齢などがリスクファクターになりますので、気をつけてくださいね。
参考文献
*1 東京都医務監察院の急死例(1,085例)の剖検による検討結果
*2 平成6年度厚生労働省「突然死に関する研究班」(小西ら)の報告
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