歯の根元が欠けている気がする……

歯を磨く女性

歯の痛みや違和感は放置せず、早めの歯科受診をおすすめします

水がしみると思って鏡を見ると、歯茎が下がっているだけではなく、歯の根元が磨り減ったように欠けていた……。そんな経験はありませんか? 

歯の根元はまるで何かで削りとられたように抉れてしまうことがあります。さらにひどくなると歯に段差が付き、抉れたようになります。削れる場所はさまざまで、前歯だけであったり、奥歯であったりしますが、1本だけ削れたようになるのではなく、数歯にわたって同じように削れていることがほとんどです。歯の根元が欠ける原因とその治療法について、歯科医が解説します。

歯の根元が欠ける原因・セルフチェック

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歯を爪でなぞって段差を感じたら、そろそろ注意が必要かも……
歯の根元が段差になるのは、昔よく言われていたような、硬い歯ブラシを使い、研磨剤入りの歯磨き粉で磨くからだけではありません。最近ではそれだけでなく、咬み合せの時に発生する応力が根元に集中する結果、歯の根元が削れたようになるといった考え方が一般的です。

自分で確認するには、指の爪で歯の根元の方から、歯の頭の方向になぞると判ります。もし根元近くに引っ掛かる場合には、すでに欠け初めていると考えられます。正常な場合は、歯の根元から頭の部分までスムーズになぞる事が出来ます。


歯の根元が欠けたときの症状・放置するとどうなるか

歯の根元に段差が確認できても、その時点で症状がなければ、すぐに重大な問題になるわけではありませんが、次のようなことが起こることがあります。

■水がしみる
根元の段差が大きくなると、歯の内部の象牙質が露出して、水などがしみるようになり知覚過敏のような症状になります。

■被せものの根元に段差が出来る
歯を被せてある場合でも、その被せ物と歯肉の境目が削れて、段差になって審美的な問題になることがあります。
 
■ブラッシング時に痛む
削れてしまった歯の根元にブラッシング時の歯ブラシが当たると歯がしみたり、痛みが出たりすることがあります。

■時間と共に段差は大きくなる
歯の根元は、外側の硬いエナメル質は非常に薄いので、段差が内部の柔らかな象牙質に達すると、磨り減りやすく段差が大きくなっていきます。

歯の根元が欠けてしまったときの治療法

歯の根元が欠けて段差がついてしまった場合には、原因に合わせ次のような治療が行なわれます。

■欠けた部分をを白い詰めもので埋める
欠けて段差になった部分を詰めもので埋めることによって、しみるのを防ぎ、審美性を改善して歯ブラシなどで削れるのを防ぎます。

■咬み合わせの調整
硬い歯ブラシや歯磨き粉を使っていないのに、歯の根元が欠けたようになる場合、多くは咬み合せが原因のため、白い詰めものを詰めることと並行して、咬み合わせを調整することがあります。
 
■被せ物を作り直す
前歯で被せ物の根元が欠けてしまい。審美性を特に重要視するような場合には、被せ物を作り直す場合があります。
 
■歯ブラシ、歯磨き粉の変更
最近では少なくなってきましたが、硬い歯ブラシを力を入れて磨く事が原因の場合、歯ブラシの変更や歯磨き粉を変更を勧めることがあります。 歯の根元が欠けて、磨り減ってくるケースは、結構見られます。あまり大きな段差にならないうちに治療する事をお勧めします。

なお、歯の根の先に黒い影ある、歯が浮いた感じがする、噛むと痛いといった症状がある場合、歯茎に膿が溜まる歯根嚢胞の可能性があります。詳しくは「【歯科医が解説】歯茎に膿が溜まる歯根嚢胞とは」をあわせてご覧下さい。


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