実は歯ブラシは雑菌まみれ

歯磨き

常に清潔を心がけたい

歯ブラシの歴史は古く、ADA(American Dental Association)によると約5000年前の古代文明の頃より使用されていたとのことです。初めは小枝を噛んで繊維状にし、それをブラシとして食べ物のカスを取り除いていました。500年ほど前からは、骨や木の柄に豚やイノシシの毛などを取り付けた物が使用されていたようです。現在発売されている歯ブラシの多くはナイロン毛が使用されていますが、これが発売されたのは1938年、意外に歴史は浅いのです。

食事に使う箸・フォーク・スプーンなどは、洗剤を使ってきれいにしている人が多いでしょう。しかし、同じように口の中に入れて使う歯ブラシは、現在までそれほど衛生面でのスポットを浴びてきませんでした。実は使用後の歯ブラシには、箸とは比べ物にならないほどの細菌が付着した状態になっています。
 

歯ブラシの正しい管理法

残念ながら毎日使用する歯ブラシに完璧な無菌管理はありません。そのため対応可能な範囲で細菌の繁殖を防ぐことを考えます。

■付着物は完全に落とす
使用したあとの歯ブラシには、歯磨き粉、食べカスやプラークなどが大量に付着しています。それらを流水下で強めにブラシを指で動かしてできるだけ取り除くようにします。すすぎは特にしっかり行なうようにしましょう。

■とにかく乾燥
外部からの汚れを防止するためにキャップやケースにしまい込むよりも、使用後の歯ブラシが早く乾燥することを重視するようにします。可能であれば立てて保管して、さらに他人の歯ブラシと毛先が接触しないようにすることが大切です。できれば使用する前に歯ブラシが乾燥状態であることを確認します。乾燥が間に合わないようであれば、2本の歯ブラシを交互に使用するようにするのも良いでしょう。

■歯ブラシの早めの交換
歯ブラシの交換時期は早ければ早いほど良い状態を保てますが、コスト面やいろいろな制約があるため、次のような点に注意して交換するようにしましょう。
 

雑菌歯ブラシの確認方法と交換時期

歯ブラシの交換は主に3つのチェックポイントがあります。

■食べカスの詰まり具合
雑菌歯ブラシは、歯ブラシの植毛されている付け根の部分に食べカスが残っています。しかも使用しているうちにその量が徐々に増えてくる傾向があります。十分な洗浄を行なってもとれない汚れが溜まってくるようであれば、交換を検討してください。

■毛先の摩耗
最近では先端の形状をさまざまに加工した歯ブラシが発売されています。このため毛先の広がりだけでなく、毛先が摩耗した状態では、清掃効果が減少します。

■毛先の広がり
毛先が広がってしまうとブラシ1本1本の間隔が広がってしまったり、きちんと毛先で汚れを落とすことができなくなるため、清掃効果が低下します。裏技として、歯ブラシを熱湯につけると、広がってしまった歯ブラシが元に戻ることもあります(ナイロン製であるため)。しかし先端の摩耗はそのままになってしまうため、交換した方が良いです。

歯ブラシは使用している期間が長くなればなるほど、細菌が多く残ってしまいます。やはり定期交換がベストです。できれば1カ月に1本程度交換してみましょう。3~4本まとめ買いしておき、月が変わるごとに新しくしていくと管理しやすくなります。

子ども用の歯ブラシは、小さいうちは歯ブラシを噛みながら磨くことも多いため、大人よりも早めに毛先が開いてしまうこともあります。このため交換時期は、大人よりも早くなるのが普通です。電動歯ブラシの場合には、流水で流しながらブラシを振動させて汚れを落とすことができることや、交換ブラシのコストが歯ブラシに比べて高価になるため、3~4ヶ月程度で交換するのがオススメです。
 

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項