視力矯正・コンタクトレンズ・メガネ/メガネの選び方・メリット・デメリット

オルソケラトロジーFAQVol.3(2ページ目)

夜間のみ治療用コンタクトレンズを装用して、屈折矯正するという最新技術、オルソケラトロジーについての疑問・質問集です。

執筆者:高林 克枝

治療の効果・副作用・トラブルに関する疑問・質問

▼ Q.裸眼視力(矯正効果)はどのくらい長くもちますか?

それは、角膜の形がどのくらいでもとに戻るかによって異なります。矯正効果が一日中続くには、通常2~3週から1~2ヶ月かかります。矯正効果は永久的なものではありあませんが、週2~3回の装用で、充分効果のある人もいます。オルソレンズの装用を中止すれば、徐々に治療前の視力に戻ります。医師の指示に従って、レンズを装用することが大事です。


▼ Q.この治療が向かない人は?

屈折異常(近視・乱視)以外に原因のある視力低下、高度なドライアイ、角膜疾患、ハードコンタクトの装用に困難な人、および煩わしいことが嫌いな性格の人は、適当ではありません。


▼ Q.予想されるリスクまたは副作用は何ですか?

デメリットはメリットにもなりえますが、オルソレンズの装用を中止すれば
元の視力に戻り、手術のような永久的な矯正ではないことでしょう。リスクまたは副作用は、一般のコンタクトレンズと同じように不衛生な装用、無理な装用時間により角膜に傷がつく、炎症を起こすことが報告されています。これらは、適切な装用スケジュールとレンズメンテナンスによって最小限にできます。

▼ Q.起こりうる問題点は何ですか?

夜間の運転時に、車のライトのまわりにぎらぎらする光を感じる(グレア)、一日のうちで視力に変動を感じる(視力の日内変動)、朝の視力は少しぼやけること等が起こり得ます。これらは通常、治療の初期の段階で起こりますが、時間とともに減少します。診療時に重要な情報になりますので診療時に担当医に告げましょう。

また、夜間装用の場合、眼の乾燥感を感じることもあります。レンズ装用前後に、装着液(人口涙液または潤滑液)を使用してください。また、装用時間を最小限にすることによってもこの問題は改善されます。


▼ Q.遠近両用メガネ又は遠近両用コンタクトレンズを使用する人は?

オルソレンズは遠方(近視)と近方(遠視)の両方の視力を矯正することはできません。通常、近視をオルソレンズで矯正し、老眼は眼鏡を使用して矯正します。

この他のさらなる疑問・質問は、直接眼科医院で尋ねたり、治療の説明会に参加したりして、適切な情報収集につとめましょう。

監修:吉祥寺森岡眼科 森岡清史院長


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<オルソケラトロジーシリーズ>
【第1回】話題のオルソケラトロジーとは?
【第2回】オルソレンズ処方向きの人とは?
【第3回】オルソケラトロジーFAQ

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