オルソレンズ処方向きの人とは?
近視の矯正技術の選択肢がいくつかある現在、いろいろな角度から自分に適切な治療法なのか検討する必要があります。▼ 対象年齢から考えよう
オルソケラトロジーは、7才から65才と幅広い年代を対象として治療できるところが特長のひとつといえるでしょう。子供にも安心して適用できる、メガネ以外の矯正方法として注目されつつあります。
▼ 視力回復目標から考えよう
この屈折矯正技術により、各個人の角膜によって違いがありますが、0.1の視力であれば、0.8から1.0以上まで回復すると報告されています。
適正な視力というのは、人により異なるものです。それは年齢・職業・ライフスタイルによって違いがあり、視力がよければよいほどいい、というものではありません。担当の専門医とよく相談して、納得した上で治療を受けましょう。
▼ 治療法への心構えから考えよう
レーシック手術のような屈折矯正の手術を受けたくない人もいるかもしれません。それは、角膜を手術するという心理的負担、医学的技術への不安、担当医の施術トラブルへの不安、合併症への不安、高額な医療費自己負担などが理由となるでしょう。
その場合、オルソケラトロジーは、手術ではなく、オルソレンズ処方という治療となり、いくぶん心理的不安は軽減されるのかもしれません。特にすでに日常的にコンタクトレンズをお使いの方は、抵抗がないでしょう。
▼ 治療の手間から考えよう
就寝前に、オルソレンズを装着し、朝起きて、取り外す夜間着用が主流です。眼科医の検査と診療に基づき、適切なオルソレンズを選択して、日常的に自分でレンズを普通の酸素透過レンズ同様に管理していくことになります。
▼ 治療期間から考えよう
オルソケラトロジーは、即効的に効果があがるものではなく、1日で近視が矯正されるものではありません。一定期間、就寝前にオルソレンズを装用しつづけることが必要になります。
最大の矯正効果を得るまでには一般的に2~3週間くらいかかります。安定した矯正視力が得られるのに通常1~2ヶ月前後に得られます。
そして、治療効果を把握するため、定期健診に通うことが欠かせません。一般的な定期検診のスケジュールは、翌朝、3日、1週、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月です。
▼ ライフスタイルから考えよう
下記のような場合は、オルソケラトロジーに向いている方です。
これらの条件から、この治療法に自分は向いているかもしれない、また、もう少し情報収集しよう、あるいは他の治療法のほうがよいかもしれない、とみえてきましたか。この技術は、まだ厚生労働省の認可が出ていないため、自由診療です。どの治療法もリスクがあり、生理的・金銭的にも負担がありますから慎重に検討しましょう。
監修:吉祥寺森岡眼科 森岡清史院長
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<オルソケラトロジーシリーズ>
【第1回】話題のオルソケラトロジーとは?
【第2回】オルソレンズ処方向きの人とは?
【第3回】オルソケラトロジーFAQ
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