不動産売買の法律・制度/省エネ住宅ポイント制度(住宅エコポイント)

マンションにも住宅エコポイント使えるの?(2ページ目)

景気・環境対策の一環として導入される予定の住宅エコポイント。平成21年度の第2次補正予算成立後の施行となります。国土交通省から発表された、住宅エコポイントの概要を基に何に使えるかを紹介します。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

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中古マンションのリフォームには利用できる部分も
断熱改修及び併せて行なうバリアフリーも活用可

エコポイントは、エコ住宅の新築及びエコリフォームに対して付与されますので、中古マンションの購入だけでは、エコポイントは発生しません。

但し、内容を見ると中古マンション購入後のリフォームの実施については、部位によってはエコポイントの利用が出来ます。新築の場合と同様に、工事着手時期と、工事内容が定められています。

平成22年1月1日から平成21年12月31日までに工事を着手したリフォームが対象となります(補正予算成立後に工事が完了することが条件)。

工事内容に関しては、「窓の断熱改修」「外壁・屋根・天井又は床の断熱改修」が対象で、これらに併せて行なうバリアフリーリフォーム(手すりの設置、段差の解消、廊下幅の拡張)に対してもポイントが加算されます。

マンション
既存の中古マンションの改修リフォームにも工事内容でポイントが付与される。窓の工事など断熱性を高めるものが対象。中古マンションが更に見直される可能性も
複層ガラスの存在しなかった時代の中古マンションは、窓開口部の断熱性が低いケースが多いので、例えば内窓を設置することでエコポイントを獲得することも可能です。ポイントは箇所ごとに付与されるので、窓の数が多いとそれなりのポイントになります。マイナス面の解消にも繋がるので、中古マンション購入+リフォームをこの機会に検討するのも良いかも知れません。

リフォーム参考記事(All About リフォーム費用)―――住宅版エコポイント制度でお得なリフォーム

効果およびマーケットの影響は未知数

肝いりで実施される予定の住宅エコポイント制度ですが、対応が早そうなのは工期の短い戸建てマーケットです。

フローからストックに舵を切りつつある住宅施策ですが、現段階では当施策は今期中の着工物件に限られています。住宅市場には、プラスの側面が大きいとは思いますが、もっと先々を考えた施策を打ち出して欲しいと思います。

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◆超長期住宅の魅力を一挙公開!建物篇
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◆国土交通省 住宅エコポイントの概要
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