「酔い」に関するQ&A
薬にも毒にもなるお酒。正しい知識で薬にしましょう。 |
アルコールは体内に入ると、酵素の働きで分解されます。お酒に強いか弱いかを決めるのは、この酵素の働きの差。ある程度、先天的に決まっていますが、一定量のお酒を定期的に飲み続けることによって強さを鍛えられる人もいるようです。
ただ、生まれつき酵素が欠乏している人は、いくら飲んでも強くなりません。日本人の約40%は酵素の働きが弱く、約5%はアルコールを全く飲めない体質といわれています。
■チャンポンは酔いやすい?
違う種類のお酒を飲むチャンポンは酔いが早い、と耳にしますが実際はどうなのでしょう? 答えはNOです。「酔い」は飲んだアルコールの種類ではなく量によって決まります。チャンポンをしても量が少なければ酔いはひどくなりませんが、一種類だけでなく他の種類のお酒も飲むことによって、ついアルコール摂取量が増えてしまう。その結果、酔ってしまうのです。
■そんなにイッキ飲みって危険なの?
いまだに宴会などで行われている「イッキ飲み」。体内で処理しきれない量のアルコールを、一気に吸収してしまうため、大変危険です。急性アルコール中毒に陥ったり、場合によっては死に至ることも……。自分自身はもちろん、他人にも絶対に強要しないでください。酒の強要はリッパな犯罪です!
■酔い方は女性と男性で違いはあるの?
女性は男性の3分の2から半分の量のアルコールで肝障害になる、というデータがあります。また、ホルモンや体重の違いなどから、一般的には女性のほうが男性より酒に弱いといわれています。
次のページでは、酔いつぶれた人への介護方法を紹介します。