飲酒・アルコール/二日酔い症状の対策・解消法

花見に活かそう!お酒との上手な付き合い方(3ページ目)

各地でお花見が開催されるこの季節、お酒の事故が増える時期でもあります。楽しいお花見の席が一転、救急車を呼ぶはめに…。なんてことが起こらないよう、お酒に関する知識を深めてみませんか?

執筆者:光原 ゆき

もし誰かが酔いつぶれてしまったら

下記の項目に1つでも当てはまる場合、すぐに救急車を呼んでください。

  • 大いびきをかき、つねっても反応がない
  • 倒れて口から泡をふいている
  • 体温が下がり全身が冷たい
  • 呼吸が異常に早くて浅いか、異常にゆっくりで時々しか息をしない
  • 大量の血を吐いた

これ以外の場合は、少し様子を見てみましょう。衣服をゆるめて楽にして、体温低下を防ぐために何かを掛けてあげましょう。吐物で窒息するのを防ぐため、横向きに寝かせてあげるのも大切です。

ただし、絶対に一人にしないでください。吐物による窒息死、路上での事故死、溺死、凍死などの危険があります。実際、急性アルコール中毒自体よりも、酔った状態で巻き込まれる事故のほうが死亡者数が多いのです。

楽しいお酒を飲むためには!

日本の春
美しい日本の春を肴に楽しいお酒を飲みましょう。
大事なのは、酔いを抑えるためにアルコールの吸収を遅らせること。空腹だとアルコールの吸収が早まってしまうため、何か食べながら飲むのがよいでしょう。また、飲む前にある程度食べておくのも効果的です。

そして、つまるところ最良の対策は、酒を適量にとどめるということ。お花見に関わらず、酒に対する姿勢の基本中の基本です。ついつい飲みすぎて、自分の限界を超えてしまう……。そんなことがないように、お酒を知り、己を知ることで、自分なりのお酒との付き合い方を見つけましょう。

美しい日本の春。楽しいお酒で満喫したいものですね。


■今回お話を伺った先生

東京大学保健センター講師 石川 隆(いしかわ たかし)さん

日本肝臓病学会・消化器病学会・内視鏡学会専門医・評議員。医学博士。
1981年東京大学卒業。1988年東京大学医学部付属病院第三内科文部教官助手。1990年より1994年までカリフォルニア大学(UCSF)ポストドクトラルフェロー。1999年より東京大学保健センター講師。

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