飲酒・アルコール/二日酔い症状の対策・解消法

飲み過ぎた!顔をむくませないための正攻法(3ページ目)

飲酒後は水が飲みたくなります。でも脳の感覚にズレが生じやすいので水分過剰になって、翌朝、むくんだ自分の顔にビックリすることになります。翌朝もスッキリした顔でいるための医学的な解決法をご紹介しましょう。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

飲酒後のむくみはコレが原因!

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正しい対処法さえ知っておけば、こんなことには……
宴会の翌朝、寝ぼけ眼で鏡を見た時、中途半端に落ちた化粧で、丸顔になった自分にびっくりした経験はありませんか? 飲んで脱水になると喉が渇いて水を飲みます。1P目の復習ですが、アルコールが入ってないので胃は水を吸収しません。胃から小腸に水が移動して、やっと水が吸収され始めます。タイムラグがあるのです。

水を飲んでもすぐには脱水は改善されないと経験的に分かっていても、飲酒で中枢神経にある水分量を調節する部分も酔っているので、判断する機能も低下しています。つい体に不要なほど、水分を多く摂り過ぎてしまうのです。

「チビチビ水分摂取」がむくみを遠ざける!

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ストローやショットグラスで水分を補給しましょう!
飲酒後は種類を問わず、軽い脱水症になります。水分が欲しくなるのは当然です。水を飲んでもすぐには、喉の乾きは変化せず、飲み過ぎることになるのです。

唯一の予防策は「少しずつ」水分を摂取すること。これだけの工夫にむみを減らすことが可能です。とはいえ酔った状態でコップやペットボトルから一気に飲むと、飲み過ぎは避けられません。

一気には飲めない、すなわち少しずつしか飲めない工夫が必要です。ストローやショットグラスから水を飲む事をお薦めします。

できれば早起きして、むくみを解消!

飲酒後のむくみは、水分の過剰摂取の他に、睡眠中に「抗利尿ホルモン」が自然と増えることも関係しています。就寝中にトイレに行かずに済みますが、体内に水が溜まってしまいます。

起床後に抗利尿ホルモンの分泌が減少すれば、尿量が自然に増加して、むくみは解消します。状況により選択は変わりますね。

午前様にならなかった場合は早めに就寝して、いつもよりも一時間程度早起きしましょう。鏡で顔を点検。むくんでいたら朝の水分摂取を控えましょう。一時間の間に増加した尿量の分だけ体の水分が少なくなります。すぐにお風呂を溜めることが可能であれば入浴中に汗をかいて水分を減らすのもお薦めです。

午前様で帰宅した場合は、結局、水分を摂り過ぎて、意識喪失…という可能性が大です。気がつくと遅刻寸前で起床。鏡でむくんだ自分を発見。この場合は、諦めて学校や仕事へ行きましょう。

起床して抗利尿ホルモンの分泌が抑制されても、腎臓からの水分排泄は急には増加しません。顔がむくんでいる場合は足もむくんでいる可能性があるのでブーツは避けましょう。腎機能に問題がなければ、お昼に化粧を直す頃にはむくみはかなり取れて、本来の顔の大きさに戻っているはずです。


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