マッサージの基本
お風呂のジャグジーもマッサージの1つです。一日の疲れを文字通り洗い流してくれます |
整体や鍼灸(しんきゅう)のツボなど細かいことについてはさておき、一般的なイメージのマッサージの基本は筋肉をもみほぐしてリンパや血液の流れを改善することにあります。疲労の原因は十分な酸素が供給されない条件で運動を行うことで乳酸が蓄積することが一因ですが、マッサージによって血行を改善することで乳酸を速やかに代謝し、結果として疲労回復につながります。更に血行改善に付加する形で、一部の頭痛を和らげる効果も期待できます。
肩こりは筋肉質の人だけではありません
仕事の最中に目が疲れたときに思わずしてしまうこの仕草もマッサージです |
この筋肉も含めて様々な筋肉が連携して体を動かしますから、自分では筋肉をそれほど使っていないように思っていても、普通に生活をするだけで必然的に体のどこかに疲労が蓄積します。その代表が肩こりですが、ひどいときには頭痛の原因になります。
頭痛のタイプにはこうした肩こりを原因とする場合、しばしば筋緊張性頭痛と診断されることがあります。この頭痛は前述の筋肉の血行不良などのために、痛み物質が発生することが1つの原因です。このタイプの頭痛に対しては、広背筋を中心に肩から背中・後頭部にかけてマッサージを行うことで頭痛が軽減する可能性があります。
実はガイド自身も以前から筋緊張性頭痛には悩まされることがありましたが、このタイプの頭痛にはホットパックなどで肩を温めることも有効です。最近ではパソコンなどのビジュアルディスプレイ(モニター)を凝視するようなデスクワークを中心としたデスクワークに、眼精疲労・肩こりが伴うことも多いようです。
(※)ちなみに一部の偏頭痛は、脳の中の血管が拡張することが痛みの原因ですから、血管が収縮することで痛みの原因となる肩こりとは反対です。偏頭痛を和らげるためには肩を温めてもあまり効果はなく、反対に頭を氷嚢などで冷やすほうが有効なことがあります。
次のページでは家庭用のマッサージについてご紹介します。