今年の猛暑で夏バテになった方も多くいらっしゃいましたが、みなさんはいかがでしたか? 疲労の原因は様々ですが、今回の50代からの健康法では肉体的な疲労回復法についてご紹介します。ただし、今回の方法は糖尿病や高脂血症など、持病によっては向いていないこともありますので、こうした病気で治療を行われている方は主治医の先生とご相談ください。


まずは疲労の原因を確認

過労
休みたくても休めない……このままでいいのでしょうか?
疲労の原因の多くは肉体的疲労ですが、「心地よい疲れ」と表現されるように目的を達成したときの「疲れ」と、あまり気の進まない仕事をするときの「疲れ」には差があります。前者では肉体的な疲労回復を主体とするのに対して、後者では精神的・心理的な面からのアプローチを併用する必要があります。
  • 肉体的な疲れ……食事の内容や睡眠を改善すること
  • 精神的な疲れ……気分転換・リラクゼーション
こうした疲れは混在していることも稀ではありませんが、年齢・体力(運動量)によっても異なっています。どの程度疲れているのか、なかなか人に説明することもできないものですが、まずは肉体的な疲労回復のために、いくつかの方法を試してみてください。


肉体的な疲れからの回復(食事編)

疲労回復に有効とされている物質はビタミンB1、クエン酸、そして糖分そのものです。様々な栄養素をバランス良く摂取することが最も大切なことですが、肉体的な疲労のあるときにはこうした成分を含んだ食品を摂取することをお勧めします。
  • ビタミンB1……黒豆、豚肉など
  • クエン酸……梅干し、柑橘(かんきつ)類
  • 糖質(糖分)……飴玉、チョコレートなど
肉体的な疲労の原因となる物質の代表は乳酸です。摂取した食品中の糖(ブドウ糖)は酸素を利用して体内で水・二酸化炭素・熱(エネルギー)となります。ところが、激しい運動や糖質の摂取が不十分な状況(絶食状態もこれに当たります)では酸素が不十分となり、エネルギー化の効率が低下するだけでなく、疲労の原因物質の1つである乳酸が生成されてしまいます。

このため、疲労回復の基本となるのは糖質からのエネルギー摂取です。生成された乳酸は自然に分解されますが、ビタミンB1やクエン酸は乳酸が分解されるのを助ける作用があります。

それでは具体的な例として、ビタミンB1を多く含む豚肉の調理法を1つご紹介します。ビタミンB1は水に溶けやすく熱に弱いという特徴がある反面、食中毒を予防するためにも豚肉そのものもしっかりと加熱しなくてはなりません。この相反する点を補う方法としては、電子レンジを活用することをお勧めします。調理する下ごしらえとして塩・調理酒を少々かけて、ラップをしてから電子レンジで加熱することで、調理時間を短縮し、結果としてビタミンB1を保った状態でいただくことができます。


次のページでは疲労回復(睡眠編)をご紹介します。