【乳酸が筋肉痛の原因】

筋肉を早く何回も動かすと、筋肉への酸素の供給が間に合わずに酸素を使わない無酸素呼吸を始めます。この状態で運動を止めると筋肉中に乳酸が残ることになり、筋肉内に残った乳酸が神経を刺激するのが筋肉痛です。

【有酸素運動で乳酸の除去の促進】

実験的には、血液中の乳酸の除去を促進することが、筋肉内の乳酸の残存を減らすことになります。ヒトでは、筋肉中の乳酸を直接測定することはできないので、運動後の血液中の乳酸を測定して筋肉内の乳酸を推定します。
筋肉が酸素を十分に使うことができない無酸素運動では、血中の乳酸が増加します。一方、酸素を十分に使うことができる有酸素運動を無酸素運動後に一定時間行うと、血中の乳酸を除去する速度が早くなることがわかっています。

この一定時間、有酸素運動を行うことが、すなわちクールダウンです。
運動強度が強い無酸素運動の後にさらに運動をすると、疲労が増すと考えがちです。しかし実際は、運動生理学上、有酸素運動は疲労の蓄積を予防する効果がある事が判明しています。
具体的に一番簡単な有酸素運動は、歩くことです。決まった時間はありませんが、15分程度で十分です。歩くことにストレッチを加えるのもよいです。

【乳酸飲料を飲んだ時は?】

大量の乳酸を飲んだ場合は、血中の乳酸濃度は一過性に上昇する可能性はあります。血中の乳酸値の上昇は、筋肉中の乳酸濃度の推定の指標としているだけですので、もし乳酸飲料で血中乳酸濃度が上昇しても問題はありません。

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