灼熱の国、モロッコの暑さ対策はミントティー! |
世界には、日本より暑い地域が多くありますが、彼らは一体どのように暑さ対策をしているのでしょうか?
今回は、日本の暑さ対策にモロッコの人々の熱さ対策の知恵を借りることとしましょう。
モロッコの夏は平均気温が40度以上!そんなモロッコの暑さ対策はミントティーです。ミントティーは茶+砂糖+ミントを含みます。
砂糖入りのお茶に、生ミントが入ります。お湯と砂糖の浸透圧でミントの成分を抽出します。現地では砂糖を大量に入れるようです。
体温を下げるミントの効能! |
ミントの成分は、直接体温を下げる効果があります。また、気分を爽快にして、交感神経の興奮を抑えるので、モロッコの人は熱いミントティーを飲んで、暑さ負けを防いでいます。
ミントティーは夏バテ対策にぴったりの飲物です!
ところで、交感神経のお話が出てきたついでに、なぜ、夏バテになるのかというところを医学的にお話をしましょう。
夏バテの鍵は 交感神経 |
当たり前のことですが、夏になると、外気温の上昇によって、体温が上昇します。体温が上昇すると、
発汗(交感神経)⇒脱水症状⇒水分摂取⇒水分吸収(副交感神経)⇒脱水症状の改善 |
を繰り返します。
少し難しい話になりますが、発汗は交感神経の仕事です。それに対して、水分吸収は、副交感神経の仕事です。また、食事を摂ったときの栄養吸収や、睡眠時の休養も副交感神経の仕事です。
発汗が続いている限り、交感神経が優位の状態で維持されます。この状態は、栄養を使い続けて、体を休めない状態です。
また、この状態では、食事を摂ったときに栄養を吸収し、貯め込む働きをする副交感神経がうまく機能しないので食欲不振や睡眠不足を招きます。
モロッコの人々は熱いミントティーを飲んで、体温を下げるだけでなく、交感神経の興奮を抑え、副交感神経を働かせ暑さ負けを防いでいるのです!
お手軽にミントティーを飲んで今夏はバテ知らず! |
しかし、日本では、生ミントを本場のように毎日入手するのは、栽培しないと困難です。なので、私たちはミントティーバッグで代用しましょう!ミントティーバッグとあわせる茶葉は何でもかまいませんよ。
ガイドは茶葉としてプアールティーのティーバッグを使っています。
ミントティー、プーアルティー、2種類のティーバッグを同時に容器に入れ湯を注ぎます。5分くらいしたらティーバッグを引き上げます。室温まで冷めたら冷蔵庫で冷やしましょう。
急がないのでしたら、水出しでも成分を抽出できます。容器に2種類のティーバッグと水を入れて、そのまま冷蔵庫で一晩置けば出来上がりです。
砂糖は虫歯の原因となるので、入れていません。甘味を足すならば蜂蜜の方が口当たりは良いです。
水分補給は“こまめに”が大事! |
夏場の水分補給で大切なのは、一度に大量に飲まない事です。大量に飲むと胃が拡張してしまいます。しばらくすれば収縮します。
水分により胃液が薄まる事が夏バテの問題とよく指摘されますが、それよりも水分で胃が拡張と収縮を繰り返す事の方が、非生理的な胃の動きで、食欲不振の原因となります。
水分補給は、30分~1時間の間隔で一回にコップ半分~一杯(100mL~200mL程度)程度にしましょう。
サーモマグ(簡易魔法瓶の機能のあるコップ)を寝室で使えば夜に咽が乾いた時に、冷蔵庫まで行かなくても冷たいミント茶を飲む事ができます。
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