タバコ・禁煙/禁煙の禁断症状

それでもあなたが禁煙できないのはナゼ?(2ページ目)

禁煙を失敗するのにはニコチン依存症が大きく関わっています。肉体的、あるいは精神的な依存、これらの原因を知ることでスムースに禁煙を達成することへつながっていきます。前回記事とあわせてご覧ください。

執筆者:吉國 友和

あなたのタバコはいくらですか?

値上がりし続けるタバコ
タバコは値上げの一途です。一箱の値段で買うことのできるガソリンは何リットルでしょう?
昨今、タバコはどんどん値上がりしていますが、タバコにかかる税金が増えてもそれだけで医療費を賄えるということもなく、タバコを吸う人にとってみれば高くてもタバコを買ってしまうようです。では、実際のところ、どのぐらいの費用になるでしょうか? タバコを1日に20本(1箱)吸うという場合、だいたい300円ぐらいとすると、

1ヶ月で   300 × 30 = 9,000円
1年では   9,000 × 12 = 108,000円

となります。ということは、仮に20年間タバコを吸うと仮定すると、タバコ代だけで216万円もかかることになります。それだけではなく、仮にタバコの影響によって心筋梗塞やガンなどを合併したときにかかる医療費のことを考えると、莫大な金額になります(収入によって自己負担額には上限があるとは言っても……)。医療保険で賄われたとしても、家計への負担を軽く考えることはできませんし、損なわれた健康は取り返しがつきません。どこかのコマーシャルの文言ではありませんが、まさしくプライスレスです。


禁煙するなら今のうちに!

子供への影響を考える
未成年者が喫煙してしまうのは、大人の影響だとは考えられませんか? 成長過程にある子供の健康、大切にしなければ
もしかしたら、50代以上の方の場合にはほとんどがタバコの害を認識しないままに(医学的に詳しくわかっていないうちから)喫煙を始めてしまったのではないでしょうか。ところが、現在はすでにタバコがどのような害をもたらすのか、次々と明らかになってきています。

ですから、これから新しくタバコを吸い始めるという人であれば、あくまでも自己責任を問われる時代になってきます。これまでに吸い始めてしまった方は「ニコチン依存症」という病気であることも考えると、吸い続けてしまうことはやむを得ない部分もあるのではないかと思います。ただ、ご本人の健康のため、更には未成年者の喫煙を防止するためには、大人が手本を見せる必要があるのではないでしょうか。


記事を2回にわけて、禁煙を成功するためのポイントをいくつかご説明しました。禁煙外来は薬を処方しておしまいというものではなく、初診時には少なくとも20分以上かけてじっくりと説明を聞く必要があります。正直なところ担当する医師にとっても手間のかかるものですし、他の患者さんをお待たせすることも多々あります。それでも、喫煙者が禁煙することはご本人にとってもそうですが、社会的なメリットも非常に大きいものです。タバコ屋さんにとっては申し訳ないのですが、禁煙を継続することはどんな健康法にも優ることは間違いありません。1人でも多くの方が禁煙に成功することを願っています。


【関連リンク】
・ 禁煙を成功するためのポイント、こちらの記事もどうぞ
タスポ普及でタバコを買えない!禁煙のコツ(All About 50代からの健康法)
・ 非喫煙者の健康にまで害が及ぶことは絶対に避けなければ!
受動喫煙の影響を診断するには?(All About 50代からの健康法)
・ 禁煙補助薬によって禁煙成功率が高まります
50代からの禁煙は医療機関で相談しましょう(All About 50代からの健康法)

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