「私にマンションが買えるなんて思ってもみませんでした!」
これは先日、住宅相談に来られた女性が、開口一番に言われた言葉です。彼女は年収300万円。賃料6.7万円のアパートに一人住まい。
ある土曜日の朝、新聞に折り込まれていたマンションのチラシ。参考例となっていた資金プランを見ると、毎月のローン返済額がなんと今の家賃と同額。「え~、何だか今の家賃を払い続けるのってバカみたい」彼女はそう思ったそうです。
友人に同行を頼み、恐る恐るマンションの販売センターを訪れた彼女は、モデルルームに大感激。実際に資金プランを立ててもらうと、今の家賃並みの支払いで買えることが確認でき、彼女の心は決まりました。
■マンション購入の動機
さて、マンションの購入動機についてご紹介しましょう。今回の彼女のように「家賃を払うのがもったいない」という理由で、マンション購入を考え始める人は非常に多いのです。他に、「今の住居が狭い」「部屋数が足りない」「金利が低いうちに」などが動機としての高いシェアを占めます。あなたは今のお住まいに満足しておられますか?「自分のお城」について考えてみたいですね。
シングルで女性がマンションを購入することは、けっして特別なことではありません。いまや、女性向けのマンションセミナーはどこもいっぱい、熱気ムンムンです。
販売会社も銀行も、女性だからとそっけない態度をとっていたのは遠い昔のこと。女性の方が、資金計画が堅実で、頭金もたっぷり、返済も確実。と女性向けのマンションプランやレディスローンも多く登場しています。躊躇することなく、自信を持ってモデルルームへ出かけましょう。
※関連リンク集:マンションの買い方・選び方・探し方
■資金プランの考え方
家賃並みのローン返済で買える!…魅力的なキャッチフレーズですね。さて、銀行ローンを組んで購入するケースを考えてみましょう。ローンを申し込むにあたっては、いくつかの条件をクリアしなければなりません。そのひとつに「年収に対する返済負担率」というものがあります。これは融資額の上限を決めるもので、年間のローン返済総額が年収に対してどれくらいのシェアを占めるのかを表す数字です。
各銀行によっても年収の額によっても異なります。仮に30%とすると、年収300万円であれば、住宅ローンの年間返済額上限は90万円。これを12ヶ月で割ると1ヶ月当たりのローン返済額は7.5万円となります。
300万円×30%÷12ヶ月=7.5万円/月
年収300万円のあなたなら、毎月払いが7.5万円となるまでは融資が受けられるということになります。それでは、毎月7.5万円ずつ返済していくならば、いくらの融資が受けられて、いくらのマンションが買えるのか、次ページで見ていきましょう。