なぜウソをつくの?
ウソは自分を守るための“盾” |
本来、人は自分を守るための防衛本能として、ウソをつきます。
自分をさらけださなければ恋愛はできませんが、生身の自分をさらけだせば、それだけ傷つく局面も増えてしまいます。だからこそ、自己防衛の一環として、とっさにウソをついてしまうのです。
ウソは態度に表れる
~6つのポイント
では、相手のウソを見抜くためには、どんな点に注意したらよいのでしょうか? ウソをつくと、態度に変化が表れることが多いのです。たとえば心理学者の渋谷昌三氏は、以下の6つのポイントを指摘しています。1 手の動きを抑えようとする(手の動きを通して、自分の本心を見抜かれないようにするため) 例)腕を組む、ポケットに手を突っ込む など 2 顔のあちこちを手で触れる(口を隠すためのカモフラージュ) 例)頬をこする、耳たぶをひっぱる など 3 もじもじと頻繁に姿勢を変える(その場から早く逃げ出したいという気持ちを抑制するしぐさ) 4 矢継ぎ早に話をしたり、てっとり早く話を終わらそうと返事も短く、話に柔軟性がなくなる 5 表情が硬くなって顔から笑いが少なくなり、返答をせずにうなずきで返すことが多くなる 6 異性との間でウソをつくときは、相手を凝視する 『手にとるように心理学がわかる本』渋谷昌三(1999)より要約 |
特に面白いのが、6の「異性との間でウソをつくときは、相手を凝視する」というポイントです。ウソをついているときには目をそらす、というのが通説だと思う人は多いでしょうが、こと恋愛関係においては、逆のようです。相手に「疑うなら、ボク(私)の目を見てよ」と言われたときには、要警戒かもしれません。
また、なかには自分をウソで塗り固めずにはいられない、病的なケースもあります。それについては、次のページでみていきましょう。
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