花粉症のつらい鼻づまりで眠れない……スッキリするアロマは?
花粉症や風邪の鼻づまりをすっきりさせてくれるユーカリのアロマオイル。特徴と使い方は?
スギ花粉が飛ぶシーズンになると、毎年花粉症症状で鼻が詰まって眠れないという方が増えます。自分でできる手軽な対策法の一つがアロマオイルを使ったケア。快眠のために試したいユーカリオイルについてご紹介します。
ユーカリとは……ユーカリの有効成分・香りの特徴・アロマ
ユーカリは学名をEucalyptusと言い、葉をコアラが食べることで有名です。また、原産地のオーストラリアでは、先住民のアボリジニが万能薬として使ってきました。有効成分として、鼻にツーンと来る1,8-シネオールや、α-テルピネオール、リモネン、α-ピネンなどが含まれています。香りの系統では、すがすがしい木々の香りの樹木系です。
ユーカリの精油には、消炎・鎮痛作用や殺菌作用、抗ウィルス作用があると言われ、花粉症や風邪、虫さされ、肩こり、筋肉痛、目の疲れ、冷え性の症状を軽くしてくれると考えられています。花粉症や風邪で辛い時に試してみるのもよいでしょう。
また、能率が低下したときに集中力を高めてくれたり、変化に対する不安が強い場合に心を落ち着かせてくれます。
睡眠不足に試したい、ユーカリオイル・精油の使い方……肌に塗る方法
精油を熱すると、芳香成分が分解されてしまうことがあるため、アロマテラピーではなるべく熱を使わない方がよいという考え方があるようです。ユーカリは、ティッシュアロマ法 や、アロマバス、アロマシャワーで使用するのもよいでしょう。それぞれの具体的な方法は別記事「眠れぬ夜の万能アロマ・ラベンダー」「ぐっすり眠りたいときはプチグレンのお風呂」内でご紹介していますので、あわせてご覧ください。
そして今回は新たに眠るときにすぐできる、手軽な使い方もご紹介しましょう。やり方は簡単。ユーカリの精油2滴を、1~2mlのホホバオイルに加えて、顎や胸の上の部分に塗るだけです。眠っている間にも芳香成分が鼻から吸収されて、鼻詰まりを軽くしてくれます。
ただし、まれに皮膚の刺激が強く出ることがあります。肌が弱い人は、少しの量で試してから使いましょう。
睡眠不足に試したい、ユーカリオイル・精油の使い方……超音波アロマディフューザーを使った吸入法
アロマポットやアロマキャンドルは、精油に熱を加えて芳香成分を飛ばします。一方、超音波式の芳香拡散器であるアロマディフューザーは、毎秒100万回以上の振動により、精油をマイクロレベルの超微小粒子にして、部屋中に拡散させます。熱による蒸散方式に比べてオイルの有効成分を損なうことがなく、高いアロマ効果が保たれると考えられています。また、熱を使わずタイマー付きなので、寝室で使う際に途中で眠ってしまっても安心です。
様々な製品がありますが、製品によっては希釈したオイルやフレグランスオイルを使うと故障の原因となることがあるようですので、必ず100%エッセンシャルオイルを使用するようにしましょう。
寝室で快眠を促すために使うアロマオイルとしては、ユーカリと一緒にお好みでラベンダーなどをブレンドしてみるのもよさそうです。手軽にできる方法ですので、ご自身に合う香りを探してみてはいかがでしょうか。
■参考書籍:
- 医師が教えるアロマセラピー 川端一永・吉井友季子 著
- アロマテラピーの教科書 和田 文緒 著