今シーズンは暖冬でしたが、それでも寒い日もあって、体がなまってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。暖かい日が続くようになりましたから、なまった体のリハビリ目的にウォーキングを始めてみませんか? 楽しく安全にウォーキングを行うために、健康チェックポイントについてご紹介します。
ウォーキングは万能薬?! こんな効果を期待できます
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日常生活でだるさを感じる人の多くは、運動不足が原因となっています |
ウォーキングは様々な健康効果を持つと言われていますが、定期的に続けることで得られる健康への効果は以下のようなことがあります。
- 心臓や肺(心肺機能)をきたえる
- 骨粗しょう症の予防
- 便秘の解消
- 認知症(痴呆)の予防
- ダイエット・美容効果(美肌・美脚)
- ストレス解消
ウォーキングは有酸素運動ですので、こうした効果を得るためにはできるだけ毎日続けることが必要ですが、この他にも様々な効果が期待されます。短時間でもちょっとした気分転換にもなりますし、まずはお試しください。
散歩から始めて健康状態を確認しましょう
様々な健康効果が期待されるウォーキングですが、運動そのものがかえって病気を悪化させることもあります。本格的にウォーキングを始める前に、まずは軽く散歩に出かけて見ましょう。このような症状はありませんでしたか?
- 歩行後に足先や膝から下が痛くなる
- 胸が痛くなった
- 膝に痛みを感じた
- めまいやふらつきがあった
- 肩で息をするほど息切れがひどい
このような症状が見られた場合には、ウォーキングも負担になってしまうことがありますので、かかりつけの医療機関で相談しておくことをお勧めします。それぞれ閉塞性動脈硬化症、(労作性)狭心症、変形性(膝)関節症、血糖値の変動や脳血流障害、呼吸不全(慢性閉塞性肺疾患)などで当てはまる症状です。特に閉塞性動脈硬化症は50歳以上の男性で糖尿病のある場合に多く、心臓・脳・腎臓の血管障害が出現することもあります。この病気では歩行後に足先のしびれや痛み、ふらつきが出現することがありますので、こうした症状のあるときにはご注意ください。
この病気の簡単なチェックポイントをご紹介します。足の甲の血管に沿って、利き手の人差し指から薬指までの3本で軽く触れてみてください。動脈の拍動がわからなければ閉塞性動脈硬化症の可能性があります。また、閉塞性動脈硬化症は腕の血管にも影響を与えることがありますから、左右の腕の血圧を比べてみてあまりにも差があるようなら要注意です。
次のページではウォーキング直前のチェックポイントをご紹介します。