「提携ローンは使わないとダメ?」「提携ローンを使わないとマンションは買えないの?」「自分でお得なローンを探してくるのはいけないこと?」と質問を下さったのは、マンションビギナーの20代後半から30代前半の女性と男性、複数名です。異なるシチュエーションで同じ質問が続くことが不思議とありますが、今回はこの「提携ローン」に関する質問がそうでした。

そもそも「提携ローン」とは何か。どのようなしくみで、メリットやデメリットはどのようなものか。など、マンション購入ビギナーが抱く提携ローンの疑問についてみていきましょう。


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提携ローンってなぁに?


skichika
住宅ローンには、「提携ローン」とそれ以外の「非提携ローン」があります。
「提携ローン」とは、マンションなど住宅の販売会社と民間金融機関がタイアップして、融資を行う住宅ローンです。

金融機関は融資の際、対象となる人物と住宅に対し審査を行うことが通常です。「この人物は貸したお金を毎月きっちり返済してくれるのか」、「万が一の場合には住宅を現金に換えることで貸したお金を回収できるのか」などを独自の基準で審査します。住宅ローンを融資したのはいいけれど、返済が滞る、元本が回収できない、という状況は金融機関がもっとも避けねばならない事態ですよね。私たち借り手側は、人物審査や住宅審査によって借りる額が減額されたり、融資が受けられなかったりする場合があり、そのようなケースでは、購入したいマンションをあきらめるなど、購入プランの変更を余儀なくされてしまいます。提携ローンでは、住宅の融資審査があらかじめ済んでいる場合が多いので、後は借り手の条件次第となります。



提携ローンのメリットとデメリットは?


「提携ローンって、強力に勧められるけれど、何が良くて何がダメなのかよくわからない」、「他の住宅ローンと比較したいけれど、あまり詳しく教えてもらえない」。シングルビギナーからは、こんな声が聞こえてきます。

■提携ローンのメリット
提携ローンのメリットは、ひとことで言うと「借りやすさ」です。「借りやすさ」には二つあり、ひとつは「融資の受けやすさ」、もうひとつは「手続きの簡便さ」です。前者は、先にお話したように、提携ローンでは対象マンションが審査済の場合が多いため、借り手の条件に問題がなければ、比較的容易に借りられるのです。後者の「手続きの簡便さ」は、住宅ローンの契約に伴う諸手続きを販売会社が代行してくれるため、面倒な手続きをする必要がない、というメリットです。さらに、金利優遇などのおまけが用意されている場合もあります。

■提携ローンのデメリット
デメリットはメリットほど断言できるものはありません。提携ローン以外に、より融資条件の良いものがあれば、提携ローンを借りると「お金」の面では損が出る、可能性も考えられます。また、提携ローンの引落し口座となる金融機関が、馴染みのないところであれば、口座を新規開設する必要がありますし、お給料の振込み口座でなければ、お給料が振り込まれるたびに資金移動をするか、または資金移動が面倒であれば、お給料の振り込み口座を変更する、等の手続きが発生します。

さて、次ページでは、「で結局、提携ローンは借りなきゃダメなの?」の疑問に回答しましょう。