植物性乳酸菌は過酷な条件にも強く、日本人向き
最近の若い人は手足が長いのですが、昔の日本人の体型は、欧米人と比べて胴長短足でした。それは、日本人の腸が長いためです。歴史的に欧米人は肉食文化ですが、日本人は繊維質の多い穀類や野菜など植物性のものを食べていたので、腸の中でゆっくり消化させる必要があるからです。腸の長い人がたくさんお肉を食べると、腸の中で腐敗が始まり有害なガスを発生し、便やおならの匂いも臭くなります。そしてこのガスが活性酸素を増やして、アレルギーや生活習慣病を引き起こす原因にもなります。
確かに最近は、生きたまま腸に届く動物性の乳酸菌を使ったヨーグルトなども発売されていますが、植物性乳酸菌は、動物性乳酸菌よりも酸やアルカリ、温度変化にも強く、過酷な環境条件でも生息でき、生きたまま腸の奥まで届くものが多く、腸が長めの日本人のカラダにはあっていると言えそうです。
キムチには乳酸菌だけでなく、ビタミン、アリシン、カプサイシンなど、さまざまな有効成分が含まれています。
腸内環境を整えて健康増進
腸は、消化吸収の役目だけでなく、「免疫」システムに関わる役目も担っています。人の消化管の中には、100兆以上の菌が存在していると言われますが、善玉菌もいれば、有害物質をつくる悪玉菌もいて、年齢とともに悪玉菌も増えて腸内の環境が悪くなりがちです。乳酸菌などを摂ることで、ビフィズス菌などの善玉菌が増え、腸内環境が整えば、整腸作用だけでなく免疫システムもスムーズに働きます。この免疫システムがうまく働くことで、食中毒やアレルギー、生活習慣病などの予防に役立つというわけです。
日本の伝統食品も見直してみましょう
植物性乳酸菌は、お味噌やお漬け物に含まれているのですが、塩分も含まれているので、ヨーグルトのようにたくさん食べられるわけではありません。でも野菜を漬けているので、乳酸菌+食物繊維のW効果で、便秘解消などの働きが期待されます。また野菜には、活性酸素を除去する抗酸化作用のあるファイトケミカルなども含まれています。最近の若い人たちは、和食より洋食を好み、お漬け物やお味噌汁も食べない家庭が増えているそうです。この機会にお漬け物や発酵食品の良さ、美味しさを見直してみてはいかがでしょうか。
ただし、味噌やお漬け物等の発酵食品は、きちんと発酵した商品でなければ乳酸菌も少なく、効果は期待できません。お味噌などは、生きたままの酵母や乳酸菌の働きで、保存料などはあまり使用されていませんが、お漬け物等は、じっくり発酵させずに調味液につけただけで色や風味を添加物で補ってあるものもあります。商品の表示を見て、できるだけよい商品を選ぶようにしたいものですね。
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