2/2 データでみるシングルのマンション購入事情vol.4　シングル層―60平米未満が過半数 [シングル・DINKS向けマンション] All About

シングル層では、金利の低さが買い時のポイント！

重視ポイントは「お金」。買いやすさの中で納得できるものを選びたいですね。

シングル層の購入理由の第１位は、「金利の低さ」でした。そして第2位は「現在の住居費が高くてもったいない」。この二つは順位こそ動くものの、ここ数年の上位ランキングの常連です。これまでは住むなんてとても考えられなかった利便性の良い場所に、手ごろな買える価格でマンションが多数売りに出されている。金利も低い、税制の優遇もある、何だか今の家賃を払うのがバカバカしくさえ思えてきて、家賃という消費から資産を持つための支出へ。生活の向上と老後の備えだとの確固たる信念のもと契約に至る。このようなイメージですね。

データにおいても、「老後の備え」「資産を持ちたい」という項目が、契約者全体を大きく上回る結果である点はシングル層の大きな特徴といえます。まだまだ先だとはいえ、いつかはやってくる老後。住む場所を確保できていることは、大きな安心へと繋がります。「資産を持ちたい」という点に関しても、家賃は形が残らないが住宅ローンはマンションという資産を持つための支出である、と購入に至ったシングルはたくさんいます。老後をも考えた、生活防衛策としてのマンション購入が根付きつつあるようです。

重視条件は、１：価格、２：利便性

マンション選びの最重要視ポイントは、契約者全体もシングルもともに「価格」です。買える価格の範囲内で最高のコストパフォーマンスを求めたいところです。そのこだわりが、2番目の「駅からの距離」であり3番目の「通勤アクセスの良さ」であるといえるでしょう。

下表は、シングルの重視条件をシェアの高いものから順に並べたものですが、住戸の向きや広さなど、契約者全体とは微妙なランキングの違いが出ています。ベスト10には入りませんでしたが、「イメージの良いエリア」を重視するとの項目が30.1％など、契約者全体の25.9％と比較しても、シングルが利便性や立地条件にこだわり、よりエリア重視であることがわかります。

■マンション購入の重視条件（単位：％）
【リクルート首都圏新築マンション契約者動向調査2004年】

	価格	最寄り駅からの時間	通勤アクセスの良いエリア	住戸の広さ	間取りプラン	住戸の設備・仕様	住戸の向き	生活環境の良いエリア	周辺環境の良いエリア	売主の信頼度
シングル層	87.3	85.4	78.6	65.6	59.4	54.9	52.1	45.9	42.0	34.1
契約者全体	90.7	79.3	71.2	74.4	62.2	53.2	62.7	50.3	52.7	38.9