前回の記事に引き続き、「首都圏新築マンション契約者動向調査」※から、マンション購入の先輩の動向を探ります。前編では「お金」に関する内容でしたが、後編となる今回は契約住戸の面積や購入理由、こだわりポイントなどについてご紹介します。「マンションを探しているけれど、決め手が見つからない」「マンションは欲しいけれど、こんな動機でいいのかしら」とちょっぴり悩んでいるあなたは是非、先輩のウゴキを参考にしてください。

この調査は「首都圏の新築マンション」契約者データなのでエリアは限定的ですが、その中でも購入マンションは、東京23区に集中しています。調査によると、購入前住所地の東京23区シェアが全体で38.0%であるのに対し、購入マンションの所在地は45.7%となります。特に、シングル層の東京23区購入率は高く、53.0%というシェアとなっています。マンションの供給戸数が多いという好条件を背景に、「より便利な場所へ」がこだわりのポイントとなっているようです。さてあなたはいかがでしょうか。

※(株)リクルート 首都圏新築マンション契約者動向調査2004年
2004年1月~12月の首都圏新築分譲マンション購入契約者に行った、アンケート調査。回答者はシングル世帯ばかりではなく、ファミリーやDINKS、シニアとバラエティに富んでいます。今回の記事では、その調査結果の中から主にシングル層の契約住戸の傾向等についてご紹介します。



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広さへのこだわりは薄い?


skichika
広さや間取りなど、空間全体にこだわりたい。
契約者全体の平均専有面積は、70.57平米。過去4年の調査ではもっとも狭くなっています。そしてシングル層の平均専有面積は、57.9平米。「一人で住むのだから広くなくても」「一人だからこそ広さや空間にはこだわりたい」、シングルの思いもいろいろですね。広さへのこだわりは、価格とのバランスで調整されていきます。この価格であればこの広さは十分だと考えるか、この価格でこの広さは狭すぎると感じるか。さらに利便性の良し悪しも考慮しつつ、購入マンションは絞られていきます。

シングル層の平均面積は57.9平米という調査結果は、先に述べたとおりですが、実は、30.3%ものシェアが50平米未満の住戸を購入し、21.9%が50~60平米の住戸を購入しています。つまり、シングル層の過半数が60平米未満の住戸を契約したことになるのです。都心のより便利な場所へコンパクトマンションが数多く供給され、この広さであってもこの価格とこの立地であればOK!と契約に至っていることが考えられます。

マンションを購入した後、そのマンションを「売る」「貸す」場面が想定される場合は、広さと利便性のバランスには要注意。コンパクトなマンションはニーズが限られるため、「買いたい」「借りたい」と思ってもらうには利便性が最重要ポイント。コンパクトマンションを購入する際には、利便性や立地条件にはとことんこだわる必要があります。


■2004年契約者住戸の専有面積(単位:%)
【リクルート 首都圏新築マンション契約者動向調査】
※(  )内の数値は2003年契約者

   50平米未満 50~60平米未満 60~70平米未満 70~75平米未満 75~80平米未満
契約者全体 14.5(14.6) 9.3(9.9) 8.3(10.3) 6.6(7.3) 75.7(76.9)
シングル層 2.5 3.2 1.8 0.7 57.9

   80~85平米未満 85~90平米未満 90~100平米未満 100平米以上 平均専有面積
契約者全体 14.5(14.6) 9.3(9.9) 8.3(10.3) 6.6(7.3) 75.7(76.9)
シングル層 2.5 3.2 1.8 0.7 57.9


マンション購入後の毎月負担額は増?


前編でご紹介したとおり、購入価格は下がり傾向です。そして面積も減少傾向。となれば、購入前の家賃と比較した、購入後の住居費負担が気になるところですが、データではシングル層の購入前の月額平均賃料が86,234円に対し、購入後の月額平均住居費は115,699円。その差は29,465円にもなります。やはり「家賃並みで購入可」とは、なかなかいかないようですね。

次ページでは、購入理由と重視ポイントについてみていきます。