「たまたま訪れたモデルルーム、一目惚れして買っちゃった。」わりといるんです、このタイプ。しかも若い人に多い。資金計画は大丈夫?と聞いても、「何とかなるさ」とかなり楽観的。何とかなったのはあなたのご両親の頃よ、と言いたい気持ちに駆られはしますが、何とかなる資金プランも十分組めるので、一概に無謀なお買い物とは言えません。

ですがやはり人生で一度、あるかないかの高額なお買い物。しかも住宅ローンを利用するなら多額の借金を抱えることになるのです。マンション選びと資金計画はくれぐれも慎重に行いましょう。住んでから「何でこんなマンション買っちゃったのだろう」と思ったり、住宅ローンが払えなくなったりしないようにしたいものです。後悔先に立たず、です。買うまでと買うときがもっとも肝心。今回はマンション選びという買うまでの大事な時期について考えます。騙されないモデルルームの見方をモデル見学の達人に聞きました。


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モデルルームは生活感を排除した空間


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モデルルームでは生活感が排除されている!?
「ライフスタイルの提案」などと銘打って公開しているモデルルームが「生活感を排除した空間」というのは、いきなりですがこれは達人のコメントです。達人によれば、モデルルームのコーディネイトは、いかにそれっぽく、「それっぽく」というのは生活イメージを醸し出しているかのように見せておいて、ということだそうですが、その上で如何に完璧に生活感を排除するか、が求められているのだそうです。

モデルルームへ足を踏み入れると、ドラマのようなライフスタイルイメージが拡がります。主役はもちろん「私」。でもここで舞い上がってはいけません。主役は私ですが、私ひとりが新しいマンションで新しい生活のスタートを切るのではなく、これまでの生活、家具、雑貨、モロモロを引きずって始まるのです。ドラマと同じ生活は可能でしょうか。難しいですね。モデルルーム見学の際には、常に自分の持ち物をイメージし、何をどこに置こうかしらと考えながらチェックしていくとかなり冷静になれます。ぜひ試してください。


生活をイメージするにはテレビの置き場所を決めるのが有効


モデルルームにはテレビがありません。最近は薄型テレビの登場でモデルルームにも壁などにテレビが掛かっているのを見かけるようになりました。テレビを置かないのは何故か。あなたの今の住まいを振り返ってください。テレビはどこにありますか?おそらく、リビングの壁際が多いのではないでしょうか。それでは、モデルルームを考えましょう。

リビングの壁際にテレビをおこうとすると、現在壁際に設置されているソファーが置けなくなります。あるいは、テレビと対面しておかねばならず、現在とは反対向きに、カウンターキッチンに背を向けて置く必要があるのです。この置き所のない、浮いてしまったソファー、空間をメチャメチャ狭く見せてしまいます。テレビを置くだけでこんなに崩れてしまうのですが、あなたの生活におけるテレビの存在意義はどれくらいでしょうか。テレビ不要の方は問題ないかもしれません。立派なオーディオセットをお持ちの方は同じ状況が考えられるので注意が必要です。だからこそ、ご自身の持ち物をイメージしながら、チェックする必要があるのです。

さて、次ページでは、モデルルームの素顔をみることの重要性と難しさをご紹介します。