秋から始める冷え性対策
睡眠の質は、季節によって変化します。夏は蒸し暑くて冬は寒いので、寝つきにくく眠りも浅くなりがちです。また、暑い夏が終わって秋になると、冷え性がひどくなって眠れなくなる人も増えてきます。寒いときには、寝室の温度・湿度 や、寝具の種類・枚数 を調整することも大切ですが、体の中から温めることも考えましょう。
一般的には、夏野菜は体を冷やし、冬野菜は体を温める と言われています。ニンジン、大根、ゴボウ等の根野菜 や、サツマイモ、ジャガイモなどの芋類、カボチャ は、特に体を温める効果がある食材です。
野菜に多く含まれる ビタミンE や ビタミンC には、冷え性を軽くする働きがあります。ビタミンEは、血行を良くし、ホルモンの分泌も調節してくれます。ビタミンCには、血液の材料となる鉄分の吸収を増やし、毛細血管の機能を保つ作用があります。
眠りを誘う効果がある硫化アリルを多く含んでいる ネギ には、冷え性に効く成分も入っています。辛味の元であるアリシンは、血行を良くして体を温めてくれます。さらに、 味噌 と一緒に摂ると、相乗効果が生まれます。
セサミンが注目されている ゴマ に含まれる、必須アミノ酸のトリプトファンとメチオニンは、精神安定、催眠、抑うつ症状の改善に効果があります。 さらにゴマには、睡眠の質を高める働きがあるビタミンB群や、カルシウムも豊富です。
今回の快眠料理は、これらを組み合わせた 具沢山みそ汁 です。その後、残ったみそ汁を使って、具沢山みそ雑炊 を作ります。夜に温かい具沢山みそ汁を食べてグッスリ眠り、翌朝スッキリ目覚めたところで、みそ雑炊を食べて、行って来まーす! というのは如何でしょうか。