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- 抗酸化作用の高いカロテノイドが豊富……P.1 民間療法で利用された葉や実の薬効……P.2
疲労回復にビワがおすすめ
ビワに含まれるβ-カロテンはピーマンの2倍 |
ビワに含まれている栄養素や成分で特徴的なことは、カロテノイドというファイトケミカルが多いことでしょう。ファイトケミカルは、活性酸素を除去する抗酸化作用が注目されています。
抗酸化作用の高いカロテノイドが豊富
ビワの果肉のオレンジ色は、カロテノイドという色素によるもので、カロテノイドの含有量が多ければ色が濃く、含有量が少なければ薄くなります。ビワに含まれているカロテノイドには、β-カロテンと、β-クリプトキサンチンなどがあります。β-カロテンは、体内で必要とされる分だけビタミンAに変わり、粘膜などを守って抵抗力を高める働きがあり、生活習慣病を引き起こしたり、疲労の原因となる活性酸素を除去する作用があります。緑黄色野菜にはβ-カロテンが多く含まれていますが、100g中に含まれるβ-カロテンを比べると、ビワ810μgに対してはピーマンは400μgで、約2倍も多く含んでいます。
またβ-クリプトキサンチンは、近年アルコール性肝障害の予防や、ガン予防などの機能性に注目されています。β-クリプトキサンチンは、温州ミカンには1900μgとたいへん多く含まれていることで知られていますが、ビワにも600μgと他の果物と比較して多く含まれています。
他にも、抗酸化成分としては、ポリフェノールのタンニンや、クロロゲン酸なども含まれています。皮をむくと、すぐに茶色になってしまうのは、このポリフェノールのためです。
鮮度のよいものを早めに食べ切る
ビワの実は、メロンのように収穫後の追熟はされせんから、できるだけ新鮮なものを求めて、早く食べてしまうことがポイントです。実はふっくらとして、皮に張りがあり、産毛が取れていないものが良いでしょう。冷やしすぎると甘味が落ちるので、食べる2時間前に冷やすようにましょう。じつはビワの薬効は、実よりも葉の方が多く、古くから民間療法や漢方として活用されていました。そのお話は次のページで・・・・>>