クリスマスパーティや忘年会、そして年があけてからも新年会と、アルコールの飲み過ぎになりやすい時期。 前回は、肝臓をいたわりアルコールをうまくつきあうための食生活のポイントをご紹介しましたが、今回は、肝臓の働きをサポートする成分や食べ物についてご紹介します。

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飲み過ぎが気になる人はミカンを食べよう

飲み過ぎて疲れた肝臓を癒すには禁酒が一番。また食べるだけで肝臓の病気を治したり、食べるだけで肝機能が高くなってアルコールもガンガン飲み放題・・・、なんて食べ物はありません。普段からの食生活が何よりも大切です。

と、強調しておいて、とはいえ食べ物には、肝機能がうまく働くようにサポートする成分を含んでいるものがあります。デトックスの記事の時にも簡単にご紹介しましたが、今回はもう少し詳しく肝機能の働きをサポートする成分や、それを含んでいる注目の食べ物をご紹介しましょう。

温州ミカン
ミカンには、アルコール性肝障害の予防に有効とみられるβ-クリプトキサンチンが含まれ、注目されています。
・ β-クリプトキサンチン・・・温州ミカン
国立長寿医療センター(愛知県大府市)と果樹研究所(茨城県つくば市)などが、温州ミカンの産地として有名な静岡県三ケ日町の男女1073人を対象に調査したところ、アルコール性肝障害の予防にミカンが有効ではないかという可能性が出てきました。

ミカンに含まれるカロテノイドの一種、β-クリプトキサンチンの血中レベルが高い人ほど、アルコール性肝障害の指標となるγ-GTP値や、動脈硬化の度合いを示す数値が低かったのです。

ミカンは、オレンジの約10倍のβ-クリプトキサンチンを含んでいて、過去の調査ではミカンを多く食べると血中濃度が高くなることがわかっています。同じカロテノイドの一種で、緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロテンについても同様の結果が出ています。

果樹研究所では、「アルコールは肝臓で代謝され、その過程において過剰なフリーラジカル(活性酸素種)が発生し、これが肝機能障害の原因の一つとも考えられている。β?クリプトキサンチンやβ?カロテンはアルコール性肝障害に対して防御的に働いているのではないかと考えられる。

今回の調査は、肝炎ウイルスや肝疾患を有する人はデータから除外しているため、β?クリプトキサンチンなどのカロテノイドは初期段階での肝臓機能低下に対して有効である可能性が考えられる。」と発表しています。

β-クリプトキサンチンは、ミカンの皮に多く含まれています。以前ご紹介した焼きミカンにすると、皮の有効成分が実の方に浸透し効率よく摂取することができますし、寒い冬の風邪予防にもおすすめです。

アントシアニン、クルクミン、セサミンなどの抗酸化成分にも注目

九州沖縄農業研究センターによると、紫サツマイモに含まれているアントシアニンは、ラットによる実験レベルで肝障害軽減効果(血中のGOT、GPTの値が下がる)、またヒトレベルでも肝機能要注意者16名(γ-GTP高値者10名、GOT高値者11名、GPT高値者12名)を対象に、通常の食事やアルコール類などの飲食は維持しながら紫サツマイモジュース(120mL)を毎日1本ずつ44日間飲用して正常レベルまで回復する人がいることが明らかにされました。

詳しくは、紫サツマイモの機能性(九州沖縄農業研究センター)へ。

アントシアニンは、紫サツマイモだけでなく、赤ワイン、ブルーベリー、黒豆、黒米、カシス、紫キャベツ等幅広い食品に含まれています。

アントシアニンにしろ、肝機能強化のイメージが定着しているウコンのクルクミンや、ゴマのセサミン、そしてミカンのβ-クリプとキサンチンも、ファイトケミカルの一種。その抗酸化作用によって、肝臓で発生する活性酸素を除去することで肝機能改善に役立つようです。

アルコールのおともにフルーツという組み合わせは、おいしいだけでなく、肝臓にもいい相性なのですね。


肝機能をサポートする成分は、まだまだあります。>>