やる気がでない食生活とは
ごはんを主食に1汁2、3菜を目安に幅広い食品から栄養をとりましょう。 |
■ エネルギー不足
忙しさのあまり食事時間が不規則になる、あるいは抜いてしまう、というようなことが続くと、カラダに必要な栄養素を必要な時に補給できません。やる気をみなぎらせためには、脳に十分なエネルギーが必要です。脳がエネルギー源にできるのは、血液中のブドウ糖です。1日3回規則正しい食事、そして適度なおやつもとりながら、ブドウ糖を定期的に補う必要がありますが、低血糖になると、集中力も続かずぼーっとしたり、イライラしてしまいます。
国民栄養調査によると、近年男性の20代から30代は25%程度が朝食を抜いています。もちろん夜の食事が遅く胃がもたれているとき等は、無理して食べると胃腸に負担をかけますが、朝食でしっかりブドウ糖を補給しておかなけはれば、午前中いっぱい働く気力がわくはずはありません。
■ 栄養のバランスが崩れる
外食やコンビニ食品は便利ですが、毎日毎日続いてしまうと、どうしても同じようなメニューが続いたり、主菜となる肉類や魚介類は多いけれど野菜が不足しがちです。野菜には、抵抗力を高めるビタミンCやβ-カロテンを含むものが多く、また大豆製品や穀類には、疲労回復に役立つビタミンB群、海草類にはカラダの調子を整えるミネラルが含まれています。
「快感ホルモン」と呼ばれるドーパミンは年齢とともに減少する傾向があり、ストレスが増える大人になるにつれ、よりストレスを感じやすくなってしまいます。直接やる気を生み出すわけではありませんが、脳を活性化するブレインフーズと呼ばれる食品が不足している時は、ストレスも感じやすくなりますので、幅広い食品を食べるように心がけましょう。
またコンビニ食品などに含まれる添加物の中には亜鉛の吸収を阻み、それによって、イライラする、やる気がでないことの原因につながると示唆されているものもあります。
どのように栄養のバランスを考えて食事をしたらよいかは、こちらの食事バランスガイドを参考にしてください。
残業の後は、焼き鳥とビール。はおいしいけれど、野菜や海草、穀類も忘れずに。 画像提供/EyesPic |
健康なカラダを維持するには、正常な免疫力が必要です。国民栄養調査では、外食の利用頻度が高いひとほど、食物繊維も不足しています。また若い人ほど野菜の摂取が少ない傾向もあります。野菜に含まれるビタミンやミネラルが不足すればカラダの調子もうまく機能しませんし、食物繊維が不足すると腸内環境で悪玉菌が増えがちになります。
決して外食やコンビニ食品が悪い訳ではないのですが、毎日続くとカラダに影響を及ぼすことは肝に銘じておきましょう。どうしても外食や中食を利用するときは、肉類や魚介類に偏らず、野菜や海草類、豆類、穀類なども食べるように、意識してオーダーてみてください。
別の病気がかくれている恐れも
疲労を癒し気力を高めるには、休養、ストレス解消、運動習慣なども大切です。また疲労感や倦怠感などには、さまざまな病気が隠れている可能性もあります。肝炎や糖尿病、貧血などは、疲労感に加えて、むくみや、喉がかわく、動悸などの症状もあるはずですから、気になる場合は、早めに診断を受けて治療しましょう。■関連リンク
疲労・慢性疲労について
●疲労・慢性疲労(ストレス)
●ブレインフーズでストレスに克つ(食と健康)
「食と健康」のメルマガは、毎月第1.3月曜日に発行しています。最新記事やおすすめリンクのお知らせ、食と健康に関わるイベント情報や、記事になる前のhotな情報など盛りだくさんです。ぜひご登録を!