タケノコに含まれるチロシンがやる気の鍵
タケノコは、最近ではパック詰めの水煮が年中買えますが、生の筍は、種類によりますが4月~6月までが旬です。このタケノコは、確かに春の食材として高価ですが、10年ほど前は、栄養学的は何にもなく、香りや歯触りを楽しむだけの食材という扱いでした。ところが最近タケノコに、やる気を高める成分が含まれていることがわかり注目されています。その成分とは、「チロシン」。チロシンはタンパク質に含まれるアミノ酸の一つです。脳を活性化させてドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の原料となるのです。
ドーパミンやノルアドレナリンはやる気や集中力に関わり、これらが少なくなると、やる気や集中力が低下します。ドーパミンが増えると脳が活性化することで、集中力が高まりやる気もわいてくるというわけです。最近では、うつ病を初め認知症、パーキンソン病の予防・治療に効果があるともいわれ、研究が進められています。
タケノコにはチロシンがたっぷり
白いモロモロは結晶化したチロシン。 |
せっかくですから取り除かずそのまま料理しましょう。水煮のタケノコでもチロシンの量はほとんど変わらないと言われています。またタケノコにはアスパラギン酸という疲労回復に役立つ成分も含まれています。
さて、お話はチロシンに戻して、チロシンはタケノコの他、大豆、卵の黄身、チーズ、タラコ、シラス干し、落花生などにも含まれています。もちろん、食事だけで五月病を解決できるわけではありませんが、精神的なストレスを解消したり、規則正しい生活習慣をつけたりする上で、やる気がわいてこないなーという時は、これらの食べ物を補給してみてください。