最高峰クラスの画質
このような日常的なショットでも背景がボケていることがわかる
1000万画素の高感度CCD自体は前機種のものと同じだが、特に高感度域において画像エンジンがチューンされているという印象。また、レンズもF2.0スタートと高品質なものが採用されており、現時点でコンパクトデジタルカメラでは最高峰の位置にあると言っても過言ではないだろう。
【関連記事】
キヤノン PowerShot S95 実写画像
素早い操作で撮影ストレスなし
レンズ周囲のコントローラーリングは機能のカスタマイズができる。かなり便利
レンズ周囲のコントローラーリングと、背面のコントローラーホイールの組み合わせで、ちょっとしたデジタル一眼カメラ並の操作性を実現。ISOや露出補正を最低限のステップ数で素早く変更できるのは、中級者以上のユーザーにとってかなりありがたい操作性能だといえる。
念願のHD動画撮影にも対応
本文では触れていないが、液晶の視認性はかなりいい。動画撮影にも充分対応できる
PowerShot S90では動画撮影が最大でVGAまでであったことが不満点だったが、今回のPowerShot S95では24fpsではあるものの、1280x720のHD動画撮影機能に対応。また、撮影シーンを判断してくれる「こだわりオート」機能があり、撮影しやすくはなっている。ただ、このカメラのユーザーはあまり多用しないかも……?
3cmを切る薄型コンパクトで携帯性高い
けっして薄くはないものの、普段使いで携帯するには十分のサイズ感
兄弟機ともいえるPowerShot Gシリーズは厚さ5cm近いヘビー級ですが、PowerShot S95はギリギリではあるが、3cmを切る薄型コンパクト。たとえば女性がバッグに入れるにしてもより気軽に持ち運ぶことができる。「高画質を気軽に持ち歩く」というコンセプトであれば、現状ではPowerShot S95がベストだろう。
すべてに万能ではない、ということ
長時間使うなら、予備バッテリーとして「バッテリーパック NB-6L」(約4500円)を購入しておくとよいだろう
CIPA準拠のバッテリーライフは200枚。これは頻繁に撮影すると、1日がギリギリになるといったところ。高画質でありながら薄型であるというトレードオフではあるが、動画撮影を含めると、かなり不安になるバッテリーライフであると言わざるを得えない。できれば予備バッテリーを1個用意したいところだ。
【関連リンク】
キヤノン PowerShot S95