シングルだけどこだわりたい“広さ”
広ければ広いほどいい?住む人にジャストサイズであることが大切 |
75平米の南向き3LDK、14階建て総戸数130戸、S子さんが購入したマンションです。シングルにはたしかに広いプランかもしれません。ですが、持ち物が多くなりがちな女性には広すぎることはないでしょう。ただ、現在の賃貸住宅よりは格段の広さです。一度広い住まいに慣れてしまうと、コンパクトな暮らしに戻るのは少し難しいかもしれません、住替え時には注意が必要ですね。
絶対に“駅近”
S子さんのこだわりはとてもシンプル。“広さと駅近”、この二つでした。ただ、どのような駅でも近ければ良いかというとそうではなく、“すべてが揃う駅”を条件にマンション選びを進めました。新宿や渋谷というわけにはいきませんが、お洋服や食品、日用品のお買い物、映画などのアミューズメント、フィットネスやエステまで、日常の生活をサポートする諸施設が揃っていることが最寄駅の条件でした。
さらなるこだわりポイントは、駅までの距離。S子さんは徒歩5分にこだわっていました。ところが購入したのは徒歩7分のマンション。結果的に希望以上の徒歩分数となりましたが、最大の魅力は駅とマンションがペデストリアンデッキで連結されていて雨の日でも濡れないこと。日焼けをしない好条件は、2分差以上の魅力があるとS子さんは大満足です。
S子さんの憂いは?
自分なりに結論を出した売れるマンションの条件、“広さと駅近”。これらを兼ね備えたマンションを購入したS子さんに何の憂いがあるのでしょう。
マンション購入を希望する後輩の取材に対し、熱く語っていたS子さんでしたが、「新しいマンションでS子先輩はどのような暮らしを始められるのですか」、との質問にグッと詰まってしまったそうです。
「けっして新しい生活をイメージせずに購入したわけではないのですが、マンションで暮らす自分よりも、売却時の購入者をイメージし過ぎていたのではないかと少し反省しました」、とはS子さんのコメントです。
これほど売却時を意識してマンション選びを進めたS子さんですが、具体的な売却予定はなく、できるだけ長く暮したいとの希望です。であれば、将来のキャリアプランやライフスタイルをもっと意識して選ぶ必要があったのではないかと、たしかに心配です。
マンションとは長いお付き合い。将来にわたる自分自身の生活の場です。売却相手のことを考えるよりも、今の自分、10年後の自分、20年後の自分のライフスタイルをイメージして選ぶことが、後悔しないマンション選びのポイントといえますね。
それでも“広さと駅近”は、マンションライフには重要な要素。S子さんのマンション選びが正しかったと納得するためにも、春からのマンションライフがS子さんらしく快適にスタートすることを心から願っています。
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