パワーポイント(PowerPoint)の使い方/パワーポイントの基本操作

箇条書きの「行間」と「段落後」の使い分け(2ページ目)

箇条書き同士の上下の間隔を広げたり狭めたりするときに使うのが「行間」や「段落後」の機能です。それぞれがどの部分の"アキ"を指しているかを正確に理解して使いましょう。

井上 香緒里

執筆者:井上 香緒里

パワーポイントの使い方ガイド

1件が複数行にわたる箇条書きは「段落後」で調整


箇条書きは、常に1行1件とは限りません。下図の「かやくごはん」の項のように、「Shift」キーを押しながら「Enter」キーを押して改行したときなど、1件の箇条書きが複数行にまたがる場合もあります。

文章末尾で「Shift」キーを押しながら「Enter」キーを押せば、
行頭文字を付けないで改行できる

このようなときに、「行間」を設定してしまうと、それぞれの行の上下の間隔が広がってしまい、「かやくごはん」の3行がそれぞれ独立した印象を与えてしまいます。

「行間」を設定すると、すべての行の間隔が同じように広がってしまう

「かやくごはん」の3行分は1つの段落としてまとまって表示されていたほうがいいでしょう。それには、「段落後」を設定します。

箇条書きのプレースホルダをクリックして箇条書き全体を選択し、「書式」メニューから「行間」をクリックします。
「行間」ダイアログボックスを呼び出す

「行間」ダイアログボックスの「段落後」の数値を変更し、「OK」ボタンをクリックします。
ここでは、「段落後」を「0.5」に変更した

すると、どうでしょう。「かやくごはん」の3行はくっついたまま、メニューの上下の間隔を広げることができました。すべての行の間隔が広がるよりも、関連項目がひとめで把握できますね。
段落ごとのかたまりで、上下の間隔を広げられた

「行間」や「段落後」の機能を使わずに、強制的に「Enter」キーで改行して"アキ"を作っているスライドを何度も見かけたことがありますが、「Enter」キーで作った"アキ"のサイズは常に一定で微調整がききません。

その点、「行間」ダイアログボックスでは数値を細かい単位で設定できるので、箇条書きの行数に合った"アキ"を設定することができるのです。

箇条書きの行数が多い場合は、どうしても上下の間隔が詰まってしまいがちです。反対に、箇条書きの行数が少ないと、スライドの上のほうに文字が偏ってしまいます。「行間」や「段落後」の機能を使って、スライド上に空間を上手く作りだせば、見る人が内容を把握しやすいスライドができあがります。
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