■Fさんのマンション購入ストーリー
□快適!実家暮らし
□妹さんの結婚話で事態が急変!?
□結婚援助資金500万円の使い道
□「スープの冷めない距離」という提案
□スープの冷めない距離の効果「喜んでいるのは?」
快適!実家暮らし
いろいろ言われなければ、実家暮らしほど、快適なものはない!? |
「結婚したら?」とか「一人暮らしをしたら?」とか、まったく言われず平和に暮らしていたFさん、「このままこの安定した快適な暮らしが続けば文句ないし、結婚したい人が現れたらその時に考えればいいや」と自分自身のライフプランニングは、どちらかと言えば避けていたテーマでした。
ところがです。Fさんの快適実家暮らしを揺るがす事態が起こるのです。
妹さんの結婚話で事態が急変!?
降って湧いた妹さんの結婚話。いいえ、降って湧いたと感じたのはFさんだけだったかもしれません。Fさんは、「妹が結婚して家を出て行けば両親も淋しいだろうし、私はまだしばらく家にいなきゃならないかな。ますます大事にしてもらえそう」と、良いことこそあれ悪いことはなかろうと考えていたそうです。ところが、思いもよらぬ言葉がご両親から出るのです。
「Fちゃんはいつまで家にいるの?良い機会だし、一人暮らしを考えてみたら?」。
あまりにも突然で想定外の発言。不意打をくらったFさんは、「良い機会って何のこと?」とご両親の真意を測りかねて悩んでしまいました。それからというもの、妹さんの結婚話の最後には必ずFさんの話題となり、Fさんは生きた心地がしません。快適だった実家暮らしは一変し、居心地の悪い空間となってしまいました。
Fさんは、これまで避けていた自分のライフプランやキャリアプランを一生懸命考えるようになったと言います。「一人暮らしの友人をみていると自由で羨ましい。でも、自分が一人暮らししているイメージは持てない」。自由と不便、不安が交錯します。
そんな時です。ご両親からありがたい(?)申し出がありました。
結婚援助資金500万円の使い道
「Fちゃんの結婚資金にと貯めていた500万円があるの。有意義に使ってちょうだい」。
ご両親は、娘たちの結婚資金にと貯金をしていたのです。そして、妹さんに提供するこのタイミングで、Fさんにも渡してしまおうと考えているようです。
嬉しい気持ちと戸惑い。どうやらご両親は、「一人暮らしの軍資金にして欲しい」と考えているようです。家には生活費等として、毎月3万円を入れているFさんですが、実家暮らしのおかげで貯金はそこそこあります。ですが、自分で住宅を購入することなど考えてもみませんでした。今回、500万円の援助があるとわかり、先日、会社の先輩が新築マンションを購入したことを思い出しました。「私にも買えるかも」とFさんの積極的情報収集が始まります。
マンション購入を実現した先輩へのヒアリング、インターネットによる物件情報検索、週末は住宅雑誌を片手にモデルルーム見学、実家に入るマンションのチラシも気にして見るようになりました。
でも、職場に近い便利なマンションはどう考えても高い。働いている限り返済はできるだろうけど、“働き続けねばならない”という不安がどうしても付きまといます。
そんな時、母親から新たな提案がありました。“なるほど納得”母親の提案は、次ページをご覧ください。