「スープの冷めない距離」という提案
一人暮らしの場所の選択は難しいもの。勤務先に近い?それとも実家に近い、スープの冷めない距離? |
そう、中高層マンションが隣の急行停車駅前に竣工し、駅前がさらに便利になって話題になっていました。あのマンションなら実家も近く、土地勘もあるし、一人暮らしのイメージがつきます。ただ、問題はファミリー向けマンションであること。
ファミリー向けマンションであるため、部屋数が多く広いタイプがほとんど。もちろん広いにこしたことはないのですが、広いとそれだけ販売価格が高くなってしまいます。Fさんの購入予算ではあきらかに厳しい。「場所もマンションも魅力的だけれど、やはり勤務先にもう少しだけ近い小さめのマンションにしようかしら」と、隣駅のマンションを選択肢から外そうかと悩んでいた時、父親からある申し出がありました。
「隣駅のマンションなら、追加で資金援助するよ」。
実家から娘たちが出ていってしまうことへの淋しい思いは、母親よりも父親の方が強かったようです。
スープの冷めない距離の効果「喜んでいるのは?」
かくして、スープの冷めない距離での一人暮らしが始まったFさん。始まるまでには数々のドラマがありましたが、それについてはまた機会があればご紹介します。
Fさんの一人暮らしを一番喜んでいるのは母親だとか。Fさんが実家に帰る回数よりも、母親がマンションに来る回数の方が多く、泊まって帰る事もしばしば。父親にとっても母親にとっても良い息抜きとなっていて、憩いの場(?)となっているようです。
親離れ、子離れという本当の(?)一人暮らしはまだまだこれからですが、今回のことで、ご両親への感謝の気持ちを強く認識でき、またそのことを素直に表現できるようになったと、Fさんは穏やかな笑顔で話してくださいました。
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