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検証! 新しいメニュー形式「リボン」の使い勝手(2ページ目)

Excel2007から採用されたメニューの形式「リボン」。この記事では、「旧メニューと何が違うのか」といった観点から、「リボンの使い勝手」や「リボンの新しいボタン配置」について詳しく考察してみます。

緑川 吉行

執筆者:緑川 吉行

エクセル(Excel)の使い方ガイド

ピボットテーブル、マクロ記録は見つけづらい?

しかし、少々戸惑ってしまうボタン配置もあります。たとえば、これまで「ツール」メニューにあったピボットテーブル。作業結果からすると「データ」タブにありそうなものですが、何と「挿入」タブにあります。
「ピボットテーブル」ボタンは「挿入」タブにある

「ピボットテーブル」ボタンは「挿入」タブにある



また、ブックを共有したり、シートを保護したりするメニューは「校閲」タブにあります。確かに、データを校閲するときに共有や保護が必要になることもありますが、目的はそれだけではないでしょう。
※「校閲」という日本語訳(ローカライズ)の問題といえるかもしれません。

※「校閲」という日本語訳(ローカライズ)の問題といえるかもしれません。



画面上から姿を消したメニューもあります。「データ」メニューにあった「フォーム」機能や、「ツール」メニューにあった「音声」機能などです。「姿を消した」という事実を知らないと、あちこち探すことになってしまいます。
「ツール」メニューにあった「フォーム」機能や「音声」機能<br>※画面上から姿を消しただけで機能自体は削除されていません。こういった機能を実行する方法については、別な記事で紹介します。

「ツール」メニューにあった「フォーム」機能や「音声」機能
※画面上から姿を消しただけで機能自体は削除されていません。こういった機能を実行する方法については、別な記事で紹介します。



また、「ツール」メニューにあったマクロ関連メニューも初期設定では表示されていません。マクロ関連メニューは「開発」タブに配置されていて、これを表示するには、「Officeボタン」ボタン→「Excelのオプション」ボタンをクリックして、表示された「Excelのオプション」ダイアログボックスの「基本設定」→「[開発]タブをリボンに表示する」にチェックを付けて「OK」ボタンをクリックします。
「Officeボタン」→「Excelのオプション」ボタンをクリック

「Officeボタン」→「Excelのオプション」ボタンをクリック


「[開発]タブをリボンに表示する」にチェックを付ける

「[開発]タブをリボンに表示する」にチェックを付ける


表示された「開発」タブ

表示された「開発」タブ



おおまかにメニューの配置を把握しておこう

このように、なかなかなじめそうもないボタン配置もありますが、一度知ってしまえば問題ないことです。いっそのこと、下図のような「旧メニューから新リボンへの大局的な変遷状況」と「各リボンに移管された注意すべきメニュー」を把握しておくと便利でしょう。これらのポイントを押さえておくと、メニューを探しやすくなるはずです。
旧メニューから新リボンへの大局的な変遷状況

旧メニューから新リボンへの大局的な変遷状況


各リボンに移管された注意すべきメニュー

各リボンに移管された注意すべきメニュー



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