ビジョンと戦略の関係
ビジョンと戦略は不可分離の関係で、ビジョンをゴールに落とし込み、戦略(アクションプラン)を策定します。戦略も色々な定義がありますが、筆者は国家防衛のプロフェッショナル、第一人者である佐々淳行氏の言葉が好きです。
「戦略とは悲観的に考え、楽観的に行動することである」
佐々氏が浅間山荘事件で陣頭指揮を執ったことは有名な話で、生死に関わる極限の意思決定した経験からの含蓄のある言葉です。
何かを達成するための取るべき行動は環境変化を考えれば、1つではなく、いくつかあります。筆者が生業としている経営コンサルティングの仕事では、いくつかのシナリオをもとに、取るべきアクションを考えます。最良の場合、通常の場合、最悪の場合、と最低でも3つは選択肢として考えます。
例えば、3年後までに英語のコミュニケーション力を磨きたいのであれば、バロメーターとしてTOEICのスコアがあります。現在500点であれば、3年後に700点に上げるために何をすればいいのかを明確にし、決めたことを継続してやり抜くのです。
通勤時間には必ず英語ヒアリング用CDを聞く、NHKラジオ講座を習慣化する、過去問題を研究するなど、理想とのギャップを埋めるために毎日1時間程度を費やすというアクションプランを策定します。そして、そのプランを定着化・習慣化することができれば、目標は達成できるでしょう。