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ビジネスメールの作法(5) 同報メールで年末年始の挨拶(3ページ目)

年末年始の挨拶をメールでしようと考えている人は多いでしょう。同報メールを使えば短時間で行えますが、正しく使い分けなければ信用を落とすことになりかねません!

執筆者:美縞 ゆみ子

●挨拶メールはBCCを活用しよう!

旧年中にお世話になった御礼、または新年の挨拶を同報メールで行う際、「TO」欄には自分のメールアドレス、そして送り先のメールアドレスは「BCC」欄に入力します。

このとき絶対に送り先のメールアドレスを「CC」欄に入力してはダメです。アナタはお付き合いのある方々であっても、お互いは知らない同士の場合がありますので、その点を考慮しなくてはなりません。メールアドレスは一種の“個人情報”です。それを多くの人にばらまく行為は「信用できない人だ!」と判断されてしまいます。

具体的な例として私が遭遇したのは、あるネットショップの店長が年末の挨拶メールをCCで送ってきたケースです。メールの冒頭にある「CC」欄には、顧客全てのメールアドレスが記載されていました。受信した私は、まったく知らない人のメールアドレスを延々と見せられて、ようやく本文にたどり着いたら「今年はお世話になりました」で、もうビックリ! このネットショップの店長は顧客からお叱りのメールが殺到したらしく、その後一切メールでのお知らせをしなくなりました。

挨拶メールにおいて、誰か一人だけ主役として「TO」に設定するのは、これも相手に迷惑をかけかねません。そこで自分のメールアドレスを「TO」とし、本文の冒頭には、

同報メールにて失礼いたします。

との一文を入れておきましょう。
先ほど解説しましたように、「TO」以外の欄を使って送られてきたメールは極端に言えば「主役はあなたではありません」と相手に宣言しているようなものです。本来はお世話になった方一人一人に丁寧な私信を差し上げるところを簡易的にメールで行っているわけですから、ひとこと無礼を詫びた方が感じが良いモノです。また、これにより受信した方も「あ、同報メールだから特に返信の必要はないよね」と気軽に受け流してくれます。

同報メールは便利ですが、それなりの意味があります。使い方を誤らないよう注意しつつ、年末年始はスマートな挨拶メールを交わしてくださいね。
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