猛反対されたワケ
仲介会社はやはりいろいろいる様子。会社選びがすべてだと、再確認。 |
残金決済の際、売主側の仲介会社担当者にも、本当に自分でするのか、と確認されました。「私も何度も聞いたのですが」とM美さんの担当者。そして、M美さんが「落ち着いて時間ができたら手続きに行こうと思っている」と伝えたところ、一瞬静寂が。
ワケがわからない、という表情のM美さんに売主の担当者が諭します。「登記の手続きは決済と同時・同日が原則です。不動産登記はそれを担保にお金を借りることのできる、いわば財産そのもの。もちろん移転登記には義務がなく、必ずしなければならないものではありませんが、移転登記をするまでは、このマンションはM美さんの所有物であるという公示がなされていません。見かけ上は前所有者のマンションです。悪用しようと思えば、現在の登記を使って、他の人間にマンションを売ったり、借金の形に入れたりすることもできるのです。」M美さんの担当者も「私たちだからいいものの、次も同じようにできるとは決して考えないで下さい」たたみかけるように言います。
M美さんは急に恐ろしくなり、今日これからの予定をキャンセルできるかどうか、いやすべてキャンセルしてでも、今日のうちに登記手続きをしようと考え直していました。と同時に、良い仲介会社さんに出会って本当によかったと感謝の気持ちもわいてきます。
功を奏した手続きシミュレート
決済が終ると、それ以降のアポをキャンセルし登記手続きに動き出したM美さんです。もちろん登記手続きは初めてなので、何度も法務局のホームページをみて必要書類を確認し、不明点は電話で問合せをしていました。残金決済の際も必要書類に漏れが無いかを見てもらおうとひととおりを持参していました。「自宅に取りに帰っていたら、法務局の受付時間には間に合っていませんでした。あの時、持っていなかったらと思うと恐ろしいです。ラッキーでした」とM美さん。
受付時間ギリギリで法務局に滑り込み、要件を伝えると、まずは相談窓口へ。そこで、手続きの流れを丁寧に教えてもらい、M美さんが指示に従って印紙を購入し相談ブースへ戻ってくると、なんと提出書類が出来上がっています。「ここに印紙を貼ればおわりです。隣の窓口へ提出してください」と担当者。関係者のすべてに感謝しました、とM美さん。
当日に無事に手続きが完了したことの報告と御礼を仲介会社の両担当者に伝えたことは言うまでもありません。感謝と緊張の一日がおわりました。
諸費用減額作戦の次なる課題は火災保険です。引き続きぜひ「私の中古マンション探し」シリーズをご覧下さい。