大学によって就職活動の時期は違う!(その1)
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就職サイトの登録、したかな? してなかったら遅いぞ! |
では、それぞれの就職活動の時期が、入学難易度によって違うことを、一つ一つ確認していきたい。そしてその結果を踏まえて、現状の課題を一緒に考えよう。グラフの見かたは以下である。
- グラフが左側にあるほど、その活動を早く行う学生が多い。
- グラフの立ち上がりが急であるほど、その活動を行う時期が集中している。
- その活動を行わなかった学生の割合がグラフの右端(調査時点)に示される。
大学分類別の内定率と5000人以上への企業(ここでは大企業と呼ぶ)の内定の割合(調査時点)は以下である。
- ◆:国立1・私立A 内定率95.4%(大企業30.1%)
- ■:国立2・公立 内定率88.1%(大企業11.5%)
- △:私立B 内定率 81.1%(大企業9.7%)
- ○:私立C 内定率 72.9%(大企業5.9%)
1.就職ガイダンスの出席
どの分類の大学も、就職ガイダンスの時期は同じ9月であることがわかる。逆に私立Cの方が意欲的に早めている。しかし10月以降、逆に私立Cの参加割合が他に比べ伸び悩んでいる。就職ガイダンスの早期実施は内定率向上にはあまり影響していない。
2.就職サイトへの登録
登録時期は10月に集中している。9月に行われる就職ガイダンスや後期授業が始まった時の口コミ、各サイトの広告宣伝などが影響していると考える。しかし、国立1・私立Aが他に比べ早期に登録し、逆に私立Cはゆっくりと登録していることが見える。言うまでも無く、就職サイトへの登録自体に大学格差は無い。また、登録自体は無料であり、手間がかかる作業でもなく、登録を躊躇する理由は無い。少なくとも就職する意思が少しでもあるなら、年内には登録をするべきと考える。
※もちろん、就職サイトに掲載していない企業もある。その企業へのアプローチは、その企業の採用ページをこまめにチェックしつつ、電話やメールでアプローチすることになる。
3.自己分析を始めた時期
9~2月に徐々に始めている。就職ガイダンス同様、私立Cは早くから自己分析を始めているが、徐々に他に追い越されている。早くから自己分析することが有意かどうかはわからない。しかし、少なくともエントリー(10~12月)までにはやるべきだろう。エントリー先を絞るためにも。
4.はじめてのエントリー
10~12月に集中する。昔の言い方をすれば「資料請求」。つまり、「受験するかもしれないので、企業説明会やセミナー、そしてエントリーシートの案内を送ってください!」という意思表示である。グラフをみると入学難易度によって大きく差が出ており、12月時点では国立1・私立Aと私立Cの差は倍近くもある。私立Cの学生は何を躊躇しているのだろうか。エントリーをしなければ、企業説明会・セミナーの案内も、エントリーシートの締め切りの案内も届かない。エントリーしなけば、受験できないことを知るべきだ。
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引き続き、大学によって就職活動の時期が違うことを学ぶ!