アサーションの効能3「自らを最大限に成長させる」
アサーションと傾聴が自らを成長させる2大コミュニケーションスキルだ! |
きっとみんなは「開かれた窓」をベースに、自己PRを考えているはずだ。でも、この「開かれた窓」が狭かったら、PRするネタも少なくなるし、もし希望する企業が求める力が無かったら、その企業の内定は取れない。よって、この「開かれた窓」を大学時代に拡げることが肝要となる。拡げておけば、将来どんな企業に対してもPRするエピソード(ネタ)に困らないはずだ。
では、どうやって「開かれた窓」を拡げればいいのだろう。
まずは、記事「面接の基本ノウハウ・傾聴スキル!」の「人の話を聴ける力が、自らの可能性を拡げる!」の章の中で述べた、「フィードバックを受ける」だ。相手の話を正しく聞くことは、簡単なようで実はとても難しい。いつも「私とは違う考えや視点を持っている人」に相談をし、フィードバックを受けることこそが、自分自身が分かっていない自分「盲目の窓」を狭めることになる。
そして今回学んだ「アサーション」によって、「自らをオープンする」ことで、「開かれた窓」を拡げ、「秘密の窓」を狭めることだ。もちろん、あえて言いたくない秘密を暴露することを意味するのではない。今まで躊躇して意見しなかったこと、気持ちを表現しなかったことを、勇気を持って開放することだ。いままで隠していた部分は、当然相手は知らない。君の一部分だけで相手は君を判断していたんだ。それが、素直に、率直に、無垢な君を相手は知ることによって、君を正しく理解し、正しく理解した君を前提にいろんなアクションを取るだろう。それが君にとって本当に役に立つ支援に繋がっていくのだ。
「フィードバックを受ける」
「自らをオープンする」
この二つを行うことで、「盲目の窓」「秘密の窓」は狭められ、「開かれた窓」は大きくなる。そして、いままで全く未開拓であった「未知の窓」さえも、開く可能性があるのだ(図中のXの部分)。
私を例に出そう。前職(インターネットプロバイダ)の頃、「大学生のキャリア支援のプロになりたい」と意を決した私は、妻をはじめあらゆる友人知人にその思いを伝えた(自らをオープンする)。するとあらゆる人が、キャリアカウンセラーの資格のこと、All Aboutのこと、大学の講師のこと、大学院受験のこと、オススメの書籍のこと、そして今就いている職や研究員のことなど、私に役立つ情報を教えてくれた。そしてキャリアカウンセラーの研修や、大学院の授業におけるグループワークやペアワークで、今まで正しく認知していなかった「自分」を知った(フィードバックを受ける)。そのプロセスで特に身につけたいスキルが、今回紹介した「アサーション」であり、その思いを友人に相談する(自らをオープンする)ことで、平木教授の講演会を教えてもらい、そこでたくさんの質問をしご教授を得て(フィードバックを受ける)、そこで身につけた知識を今、言葉に綴っている(自らをオープンにする)。
考えてみれば、私は何度も「フィードバックを受ける」「自らをオープンする」を繰り返した。みなさんからみたら、たいしたことに見えないかもしれないけど、私はそれをきっかけに、All Aboutに記事を書いているし、キャリアカウンセラーの資格を取ったし、大学で働いているし、研究員にもなった。私にとっては大きな出来事だったんだ。そしてその「自らを変える」出来事は、「フィードバックを受ける」「自らをオープンする」こと無しには、決して訪れなかった。
傾聴スキル「フィードバックを受ける」とアサーション「自らをオープンする」は、自らを最大限に成長させる。
自らが最大限になりうる自分になるために、みなさんも是非、意識して欲しい。