大学生の就職活動/就職活動の準備

就職活動の基本スキル「アサーション」 2

アサーション、すなわち「爽やかな自己表現」とは、自らを正しく理解し、相手に正しく自らを認知してもらう自己表現。傾聴スキルとアサーションは、自らが最大限になりうる自分になるための、必須のスキルだ。

執筆者:見舘 好隆

アサーションの効能1「自らをより良く理解できる」

お詫び
自らの意見や気持ちを相手に適確に、かつ爽快に伝えることで、そのフィードバックを元に自らをより深く理解できる。
※記事「就職活動の基本スキル・アサーション(1)」より続く。
さて、アサーションが日常生活においてとても大切なコミュニケーションスキルであることは理解できたと思う。では、次にアサーションが就職活動においてもとても重要なスキルであり、そして特に面接において威力を発揮することを伝えていきたい。

まず、アサーションは「自らをより良く理解できる」能力だ。なぜならば、君自身がどんなことで悩んでいるのかを、他人が正しく認知できるからだ。

先日、博報堂の友人と久しぶりに会う機会があり、学生数人がどうしても会いたいと言うので連れて行ったところ、こんな話を大学生にしてくれた。

「大学生活において意識して欲しいことは、利害関係の無い友人を作ること! 年齢性別問わず、ざっくばらんに語り合える人が、社会人になってからも、自らの可能性を引き出してくれる。」

社会人になると、同僚や上司・部下、そして取引先など、どうしても利害関係を持つ人としか知り合いになりにくい。利害関係を持つとなかなか自らをさらけ出すことが難しくなる。でも、大学時代の友達は、利害関係が無い。だからこそ、ざっくばらんに自己開示(つまりアサーション)することができる。

自らが何ができるのか、何がやりたいのか、どんな生き方がしたいのかなど、就職活動における深い悩みこそ、アサーションすることによって、

「君はこんなことが得意じゃないか!」
「君はこんな仕事がしたいんじゃないのかな?」
「君はこんなスタイルで生きていきたいんじゃないの?」


こんな感じで、友人がフィードバックしてくれるはずだ。それを咀嚼して、より深く自己分析すれば、一人で悩むよりは格段に悩みを解決する手掛かりは得られるはずだ。

就職活動は、一人でするものではない。

家族はもちろん、友人や教授、先輩、そしてセミナーや面接で出会った学生、企業の人事などなど、正しくアサーションをすることこそが、自らをより良く理解し、そして自己決定を正しく下すことができるのだ。



※次のページで、アサーションの効能2「自らが輝く職場がみつかる」を学ぶ!

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