企業はどんな学生を求めているのだろう?
目先の採用数増加に惑わされてはダメだ。 |
しかしである。就職活動がより簡単になったわけではないことを下図が示している。求人数は増えたが、求める学生の質を落としてまで「数合わせ」はしない。つまり、内定が取れる学生が複数の内定を取ることになる(※出典「採用活動に関する調査」ディスコ,2005年10月)。
さて、企業が求める「質の高い学生」とは一体何だろうか? 出身大学なのか? 体育会出身者なのか? 成績優秀者なのか? 理系の院卒など専門知識を持っている学生か? 下図を見て欲しい。
「求める人材像」には様々な表現があるが、赤線で囲んだ「コミュニケーション力」「明るさ」「熱意」「協調性」など、「社会で働く上で必要な力」を求めている。「基礎学力」や「一般常識」は二の次なのだ。
なぜ、「社会で働く上で必要な力」を企業は重視しているのだろうか? そしてなぜ「基礎学力」や「一般常識」は二の次なのだろうか?
それは「社会で働く上で必要な力」、別名「基礎力」は、社会に出る前に学生が長期間掛けて身につけておくべき力だからだ。逆に「基礎学力」や「一般常識」は、入社してからでも学べることだからだ。
※次のページで、「社会で働く上で必要な力」=「基礎力」とは何かを学ぶ!