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就活面接の基本ノウハウ「傾聴スキル」(4ページ目)

面接はスピーチではない。自己PRを面接官の心に伝えるためには、まず面接官と信頼関係を構築しなければならない。傾聴は会話の「繋ぎ目」に心を配って信頼を勝ち取る、面接必須のコミュニケーションスキルだ。

執筆者:見舘 好隆

「傾聴スキル」に必要なアクションとは何か?

握手
「ちゃんと話を聞いている」ことを示すだけで、相手にとっての君の印象はかなり違ってくるのだ。
では、「傾聴スキル」で基本となるアクションを伝授する。

  1. 頷き
    面接の基本中の基本。相手の目をみて「頷く」ことだ。「快活な返事や笑顔」であることは言うまでもない。シャキッとした姿勢や身振り手振りも大切だ。言葉以外の全てを使って「相手の話をちゃんと聞いてます!」ということをアピールせよ。
    ※参考記事「面接で魅力を倍増する方法」も読むべし。
     
  2. 明確化
    面接官が尋ねた質問を確認したり、面接官が教えてくれたことのポイントを確認したりなど、相手のメッセージを明確にしていく作業を言う。これも「相手の話をちゃんと聞いてます!」ということをアピールすることであり、信頼関係構築に繋がっていく。

    <例>面接官:「君が最も悔しい思いをして、それを乗り越えたことを教えてくれるかな?」
    学生:「はい、どうやって悔しい思いを乗り越えたのかをお伝えすればよろしいのですね?」
    面接官:「(ちゃんと質問の意図を理解してるな!)そうです」

     
  3. 感情反映
    面接官が感情を込めて説明した時に、その面接官の気持ちを言葉にすることを指す。その表現に頷いた時、面接官は君を信頼するだろう。

    <例>面接官:「何か質問ありますか?」
    学生:「(※面接官は営業担当)初めて営業を担当した時、どんなお気持ちでしたか?」
    面接官:「いやあ、辛かったよ。毎日何十社も回って門前払いされてね、何度も辞めたい思ったことがあるよ(大変だったんだという表情で)」
    学生:「とても努力をされて、大変辛いを思いもされたんですね」
    面接官:「(ちゃんと言ったことが伝わってるな!)ああ、大変だったよ」

     
  4. 言い換え
    面接官が話したことを違う言葉に言い換えて伝えること。これも「相手の話をちゃんと聞いてます!」ということをPRできる。少し難しいけど、慣れれば会話は弾む。

    <例>面接官:「君が最も悔しい思いをして、それを乗り越えたことを教えてくれるかな?」
    学生:「私が苦難をどう乗り越え、そしてどんな力を身につけたのかをお伝えすればよろしいのですね?」
    面接官:「(ちゃんと質問の意図を理解してるな!)そうです」

     
  5. 要約
    面接官が話した内容を変えずに要約して伝えること。「相手の話をちゃんと聞いてます!」ということをPRできる。最も難しいが、この作業ができると会話もスムースになり、適確に答えることができる。

    <例>面接官:「ふーん、君はコミュニケーションする力に自信があるんだ。でも、いままでの会話の中では、あまり感じられないなあ…。当社で通用するのかどうか、少し不安ですね」
    学生:「ご指摘ありがとうございます。いままでの面接を通してでは、御社の求めるコミュニケーション力が実感できないとお考えなのですね。それでは、私が最もコミュニケーションする力を発揮できたエピソードをお話してもよろしいですか?」
    面接官:「(ちゃんと私の気持ちを理解してるな!)いいよ!」


信頼は言葉の中身だけで育まれるものではない。その言葉のやり取りの「繋ぎ目」にいかに心を配ったかで、信頼は醸し出されるものなのだ。

※次のページで、信頼関係構築の段階で、絶対にしてはいけないことは何かを学ぶ!

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