大学生の就職活動/就職活動の選考対策

先輩取材をして最強の自己PRを作る(4ページ目)

自己PR(志望動機)は憶測で書いてもダメだ。その会社が求める人材を先輩を取材することで把握し、その力を表現できる大学生活エピソードを引っ張り出せ。説得力がある自己PRは全て行動に裏打ちされるのだ。

執筆者:見舘 好隆

STEP-03:その会社の店舗に行く。

店舗訪問
お買い物は、取材をちゃんと終えてからにしましょう。
さあ、その会社の店舗に行こう。例えばホテル業界志望の方はホテルへ、飲食業界希望の方は、その会社の店舗に行けばいい。地図はウェブサイトに載っているはずだ。もちろん、リクルートスーツで行きましょう。名刺があるなら、名刺を持参しましょう。

さて、ここで問題が発生するのは、その会社に店舗というものが無い場合だ。方法としては、以下の4つが考えられる。
  1. その会社の商品を扱っているお店に行く。そして、お店の人にその商品について取材する。電機メーカーならヨドバシカメラ、食品メーカーならイトーヨーカードーなど。
     
  2. その会社の商品を愛好している人を探す。そんな人はその会社にやたら詳しいので、会社との接点のヒントを何か教えてくれるかもしれない。
     
  3. その会社の社員に何とか会う術を考える。記事「就職するなら“networking”」を参考に読んでね。
     
  4. その会社の広報に取材をする。取材目的が「就職活動のため」ではダメだ。よって、あくまでも取材の動機が明確でないと、話にならない。例えば、君が新聞部などメディア関連の部活動をしているか、ゼミの研究対象になりえる場合に限った、かなり高度な方法である。もちろん、十分に会社研究をした上で無いと失礼になるので注意せよ。

上記1以外は、難しく感じると思うが、意外にそんなに難しくはない。特に模索するべきは、2や3だ。

アメリカの社会学者、スタンレー・ミルグラムの行った実験、「6次の隔たり」を知っているだろうか。
ミルグラムは、まず、無作為に抽出したネブラスカ州オハマ市民数名に手紙を渡し、マサチューセッツ州ボストン在住の「ある人」にその手紙を人づてに届けることを依頼した。ヒントは職業もしくはおおまかな場所のみ。結果、平均6人の知人を介してその手紙は届いた。つまり、すべての人(アメリカにおける)に6人を介せば繋がるという、人的ネットワークの概念を示したのだ。

さて、現代にはインターネットも携帯もある。手掛かりはたくさんあるじゃないか。諦めるには早いよ。


【アクション】★取材先が店舗(会社)の場合は、その店舗を決めてください。店舗が無い場合は、人脈を総動員してその会社の社員とアポをとる努力をして下さい。


※次のページで、「STEP-04:そこで働いている社員に取材する」ことを学ぶ!

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