インターンシップで得た力を具体的に志望会社の仕事に繋げること!
さて、公開添削です!- タイトル:
「考動力」
- 本文:
インターンで新規顧客開拓プロジェクトを任されたが、自分の仕事と役割を見失っていた。自分にしかできないお客様の視点に立つ原点に戻り、ヒアリングを行ってサービスのトライアルを実施した。成果が認められ300万の予算が組まれるまでになった。お客様第一に考えることで機会を作り出し、すぐに行動することができる。
(ペンネーム:サトシ)
- タイトルはわかりやすくなければならない!
自己PRのタイトルは、小説のタイトルではない。伝えたいことを誰もわかる言葉で表わさなければならない。果たして“考動力”は分かりやすい言葉だろうか? 「考動力」の言葉の意味を考えると「自分で仕事を考え創り出す力」と書くのが正しいと思う。でも、この文脈では少し違うかな。サトシさんが伝えたい力は「窮地に陥っても動じない基本に立ち返る力」かな?
- 具体的に書かなければ、説得力が薄れてしまう!
“インターン”とはどこの会社ですか? “ヒアリング”って誰にしたの? サービスって何? トライアルって何をしたの? “成果”ってどんな成果? ここで具体的に書かれている言葉は、“新規顧客開拓プロジェクト”と“300万の予算”だけだ。これでは説得力がまるで無いし、何が凄いのか人事に伝わらない。
- 「自分にしかできない」って凄い言葉だよ!
“自分にしかできない”。うーん、こりゃ凄い言葉だ。人事はきっと質問するだろう。「自分にしかできない根拠は?」 果たして答えられるかな? もし「このプロジェクトでお客様に接しているのは私だけだったので」と答えたなら、「そりゃ、当たり前だろ」と言われてしまいます。自分の仕事の原点に立ち戻るということは、すなわち本来あるべき姿から逸脱しているから起きる行為。ここで「自分しかできない!」とPRしても、伝わらないよ。
- インターンシップで得た力を具体的に表現するには?
このインターンシップで得た力を使わない手はありません!よってまずはこの力を誰が読んでも「へえ」「ほぉ」と思わさなくてはいけません。コツは前述した「具体的な言葉で書くこと」。私が勝手に想像して書いてみるね。
「リクルート・アバウトドットコム・ジャパンで新規顧客開拓を担当したが結果が出なかった。そこで「開拓する顧客こそ、答を持っているはずだ!」とアンケートを実施、そのデータを元にサービスツールを社内提案、予算300万をゲットし実施、結果3000万を売り上げた。「答は顧客が持つ」視点で御社営業職で実績を出したい。」
どうだろう。少しだけリアリティが出たかな?
- インターンシップで得た力を志望会社の仕事に繋げよう!
志望会社はブライダルサービス会社。きっと顧客獲得にも知恵を絞っているでしょう。また顧客から要望を吸い上げ新しいサービスを企画する部署もきっとあるはず。よって、先輩訪問を行い、自分のスキルを御社で活かすにはどのような部署が良いのか、もしくはやりたい仕事に就くにはどうスキルを活かせばいいのかを聞かなくてはいけません。
※参考記事:「フィージビリティ・スタディ」
実務経験を元に自己PRするということは、すなわち中途採用と同じ。人柄やコミュニケーション能力、可能性だけで勝負する学生より、かなり有利だ。その切り口で自己PRをしようとするサトシさんは、自分に自信を持っていいと思います。
でもこのままでは勿体無い。その経験で成長したサトシさんが、伝わってこない。
ポイントは「得た力を具体的に書く」「志望会社の仕事に繋げる」こと。
それを先輩訪問を駆使し言葉にできれば、内定は必ず取れるはず!
※「自己PR公開添削講座【その1】」はこちら!
※「自己PR公開添削講座【その2】」はこちら!
※「自己PR公開添削講座【その4】」はこちら!
※過去に開催した「自己PR添削講座!」はこちら!